攻勢に出る浦和レッズと受けに回る横浜F・マリノス
試合が始まってみると、攻勢に出たのは浦和の方だった。開始早々の5分に荻原拓也がゴール前に侵入。決定機を迎え、マリノスとしてはヒヤリとさせられる。一方でその5分後にはヤン・マテウスがビッグチャンスを迎えたが、西川の好セーブに阻まれてしまった。
その後は一進一退の攻防が続き、ケヴィン・マスカット監督も飲水タイム後は右のヤン・マテウスと左のエウベルを入れ替えて攻撃に変化をつけようと試みた。が、浦和の堅牢なディフェンスは崩れない。アンデルソン・ロペスと西村拓真という中央の2枚にもなかなかボールが入らず、前半はシュート1本というマリノスらしくない展開を余儀なくされた。
後半も、興梠慎三、関根貴大を投入してきた浦和に対して、マリノスは受けに回る形になってしまう。左の関根のクロスに、ファーサイドに飛び込んだ大久保智明がフリーになった51分の場面などはかなり危なかった。
停滞感を打破すべく、マスカット監督は59分に西村とヤン・マテウスに代えてマルコス・ジュニオールと宮市亮を投入。しかし、この6分後に守護神・一森純が酒井宏樹と交錯する。治療の末、いったんは起き上がってプレーを続行したが、その直後に再び倒れこみ、飯倉大樹との交代を強いられた。
予期せぬアクシデントに動揺が走ったが、飯倉もベテランらしい冷静な対処を見せ、すぐにゲームを落ち着かせた。