MF:ビスマルク
【写真:Getty Images】
生年月日:1969年9月17日
移籍先:ヴェルディ川崎→鹿島アントラーズ
移籍日:1997年1月
Jリーグではこれまで数多くの大物外国人選手がプレーしてきた。1993年にヴェルディ川崎に加入したビスマルクもその中の1人だろう。ブラジル代表としてワールドカップにも出場した同選手は、三浦知良、ラモス瑠偉らと強力な攻撃陣を形成し、2季連続の2冠達成などに大きく貢献。ゴール後に見せる“お祈りポーズ”は、当時ブームを巻き起こした。
まさに黄金期の象徴的存在となったビスマルクだが、1996シーズン限りでヴェルディ退団を決意。その移籍先は衝撃的で、なんとビスマルクが選んだのは、当時ヴェルディ最大のライバルとしても知られていた鹿島アントラーズだった。これほどの大物が日本国内でライバルクラブに移籍するケースは、当時はもちろんのこと、現代で見てもレアと言っていいだろう。
鹿島でジーコが付けていた10番を受け継いだビスマルクは、1年目からベストイレブンに輝く大活躍を披露。2000年にはJリーグ史上初の3冠達成に貢献するなど、5年間で7つものタイトルをもたらし、“優勝請負人”としてクラブ史、そしてJリーグ史にその名を刻むことになった。