2位:サンドロ・トナーリ(ニューカッスル/イタリア代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年5月8日
前所属:ミラン(イタリア)
移籍金:6400万ユーロ(約89.6億円)
22/23リーグ戦成績:34試合2得点7アシスト
2021/22シーズンのミランのスクデット獲得に大きく貢献し、昨季の最終戦の後に行われたズラタン・イブラヒモビッチの引退セレモニーで涙を流したサンドロ・トナーリの今夏のニューカッスル移籍は大きなニュースとなった。
新たな挑戦を決断したイタリア代表MFは、中盤で攻守に奔走できる万能型MFとして知られる。最も低い能力値が「攻撃力」の「77」で、それ以外は全て「81」以上と高い完成度を誇る。かつては髪型の影響もあってアンドレア・ピルロと比較されることがあったが、目指しているプレースタイルは自身のアイドル、ジェンナーロ・ガットゥーゾだ。彼のようにハードワークを行いながら、ボール保持時は正確なパスと「IQ」の高さを武器に司令塔としてゲームを作る。
ニューカッスル加入後のプレシーズンマッチでもパスでチャンスメイクをするなど持ち味を発揮しているが、「フィジカル」はやや気になるところだ。まだシーズン開幕前だったこともあり、コンディションが万全ではなかったのかもしれないが、トップレベルのチームとの初対戦となった7月24日のアストン・ヴィラ戦ではエミリアーノ・ブエンディアとジョン・マッギンにデュエルで完敗。フェアなバトルで弾き飛ばされるなど、セリエA時代にはあまり見られなかった「フィジカル」の苦戦がみられた。
またチーム内にイタリア人選手が一人しかいないことも懸念されている。こうした経緯からニューカッスルはミランでチームマネージャーを務めるアンドレア・ロメオ氏の引き抜きを画策。トナーリは20年夏にブレシアからミランに加入した際の適応にも苦戦をした過去があるため、万全の体制を整えようとしている。能力の高さは間違いないだけに、新天地での活躍には周りのサポートが重要となるだろう。