5位:アレクシス・マック・アリスター(リバプール/アルゼンチン代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月24日
前所属:ブライトン
移籍金:4200万ユーロ(約58.8億円)
22/23リーグ戦成績:35試合10得点2アシスト
かねてよりリバプールは中盤が補強ポイントとされていたが、今夏にジョーダン・ヘンダーソン、ファビーニョ、ジェームズ・ミルナー、ナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンの5選手が退団。大きな入れ替わりが進む中で、新たな中盤の核となることを期待されているのが、ブライトンから獲得したアレクシス・マック・アリスターである。
このアルゼンチン代表MFの特長は万能性と「スキル」の高さだ。「86」を叩き出したことからもわかるように「IQ」が高く、どのポジションで起用されても結果を残す高い戦術理解力がある。実際にブライトン時代は、グレアム・ポッター監督のもとではアンカーを務め、ロベルト・デ・ゼルビ政権ではトップ下で多くの出場機会を得た。求められる役割が異なる中でも結果を残し続けた。
そして最も高い「87」を記録した「スキル」の高さも魅力的で、相手選手の逆を突く反転など、南米仕込みのテクニックでプレスを回避する。スピードがなくてもドリブルで局面を打開できるのは「スキル」の高さゆえであり、正確なパスも含めて最終ラインと前線の“繋ぎ役“として機能する。
リバプールの中盤の選手に求められる「守備力」も申し分なく、フィジカルというよりも「IQ」の高さを生かした読みの鋭さで積極的にインターセプトを狙う。そのため無駄に相手に釣りだされることは少なく、ポジショニングがよいため不用意にスペースを空けることは少ない。これらの能力を生かしてプレシーズンマッチから中心選手として活躍をしていたが、8月2日のバイエルン・ミュンヘン戦で膝を打撲して途中交代。試合後にユルゲン・クロップ監督が明かした情報によると、念のための交代だったそうで、長期離脱とはならなそうだ。