6位:ユーリ・ティーレマンス(アストン・ヴィラ/ベルギー代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年5月7日
前所属:レスター
移籍金:フリー
22/23リーグ戦成績:31試合3得点2アシスト
昨季のアストン・ヴィラは11月のウナイ・エメリ監督就任以降の25試合で勝ち点49を稼ぎ、今季のUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)出場権を獲得した。久々の欧州カップ戦出場権獲得に伴い、今夏は大型補強を敢行。ミランなどとの争奪戦を制してユーリ・ティーレマンスをフリーで獲得することに成功している。
このベルギー代表MFの十八番となっているのがミドルシュートだ。強烈なシュートをゴール上隅に決められる技術の持ち主で、ボックス外から相手ゴールを脅かす。レスターに所属していた2020/21シーズンのチェルシーとのFAカップ決勝では、相手のプレッシャーが緩いとみるや、ゴールから30mほどの位置から対角線のサイドへミドルシュートを突きさして、クラブの初優勝の立役者となった。中盤でプレーしながらも攻撃面での貢献度も高いため、「攻撃力」が「82」を叩き出したことも納得できる。
また「スキル」と「IQ」の高さも魅力で、常に周りの選手がどこにいるかを把握したうえでプレーすることができている。チームの戦術に合わせて、裏のスペースに正確なフィードを送ったり、ライン間に立つ選手に縦パスを当てて攻撃のスイッチを入れたりと、中盤で司令塔的な役割を担う。
一方で「守備力」と「フィジカル」は「80」を下回ったが、決して苦手なわけではない。フィジカル自慢の選手と比較をすると強度は落ちるが、運動量が豊富なためサボることはない。アストン・ヴィラにはすでにドウグラス・ルイスとブバカル・カマラという完成されたボランチのコンビがいるため、スタメン奪取は容易ではないが、プレシーズンマッチでは猛アピールを続けており、そこに割って入るだけの実力は十分にある。