9位:ドミニク・ソボスライ(リバプール/ハンガリー代表)
【写真:Getty Images】
生年月日:2000年10月25日
前所属:ライプツィヒ(ドイツ)
移籍金:7000万ユーロ(約98億円)
22/23リーグ戦成績:31試合6得点8アシスト
今夏にリバプールは契約満了となったジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタに加えて、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョという2人の功労者も失ってしまった。彼らの退団は大きな痛手だが、新戦力も加えている。その一人がライプツィヒから7000万ユーロ(約98億円)の移籍金で獲得したハンガリー代表MFドミニク・ソボスライだ。
ザルツブルクのトップチームに17歳で昇格をしたハンガリーの神童の最大の武器は卓越した「スキル」と言ってよいだろう。対峙したDFの股を抜いてドリブル突破をする場面は多く見られ、狭いスペースでも細かいタッチでボールを失わない。「92」という今夏の移籍組では最高値を叩き出したことも納得だ。
また強烈なキック力も武器で、バイタルエリアでは積極的にミドルシュートを狙う「攻撃力」の高さも持ち味である。かつてリバプールのレジェンド、スティーブン・ジェラードが背負った背番号8を継承する選手に相応しい右足のキックを持っているのではないだろうか。
その一方でリバプールの戦術とプレミアリーグに適応できるかどうかは「守備力」に掛かっている。ザルツブルクとライプツィヒという守備強度が求められるチームでプレーをしてきたため、そこまで懸念をされているわけではないが、リバプールではインサイドハーフでのプレーということもあってこれまで以上に高い強度が求められる。多くの功労者が退団したこともあり、1年目から絶対的な信頼を得ることが必要とされる中で、新たな“リバプールの8番“は輝けるのだろうか。