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Jリーグ 1年前

解任ブーストの効果は? J1・J2成績上昇ランキング1〜8位。監督交代で劇的に変化したのは?

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

4位:FC東京

2023シーズン途中からFC東京の監督を務めるピーター・クラモフスキー
【写真:Getty Images】


監督交代前リーグ戦成績:17試合5勝4分け8敗(勝ち点19)
監督交代後リーグ戦成績:4試合2勝1分け1敗(勝ち点7)
1試合平均勝ち点:1.18→1.75

 FC東京は2022シーズンのJ1リーグを6位で終え、アルベル・プッチ・オルトネダ監督体制2年目の今季はさらに上を目指していた。しかし、不振が続いて6月4日に監督を解任。安間貴義が監督代行を務めたあと、同20日にピーター・クラモフスキーが監督に就任している。

 スペイン人のアルベル監督はポゼッションを重視する戦術だった。だが、チームの個性に合っていたとは言いがたく、守備時のバランスの悪さが目立つ形に。アルベル監督が去る第17節までで28失点を喫している。特に最後の方は守備の乱れが顕著で、6試合で16失点を許した。

 今季途中にJ2モンテディオ山形の監督を解任されたクラモフスキー監督は、まず守備面に着手。「4-3-3」から「4-2-3-1」のシステムを変更して中盤の底に安部柊斗と松木玖生を置いたことで中盤の守備が安定し、素早い攻撃への切り替えでチャンスをつくれるようになった。まだ新体制になって4試合だが、すでに3回のクリーンシートを達成しており、失点が減ったのは間違いない。

 監督交代の真価が問われるのはこれからだとしても、ブーストという意味では結果が出ていると言えるはずだ。

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