5位:レノファ山口FC
監督交代前リーグ戦成績:14試合3勝5分け6敗(勝ち点14)
監督交代後リーグ戦成績:14試合4勝5分け5敗(勝ち点17)
1試合平均勝ち点:1.0→1.21
レノファ山口FCは新監督探しに時間をかけたが、その甲斐があったのかもしれない。
山口は2021シーズン途中から名塚善寛監督体制が続いていた。今季は開幕3試合で2勝1分けと好発進だったものの、その後の3連敗でペースダウン。第7節のブラウブリッツ秋田戦に勝って連敗を止めたが、その後7試合で勝利がなく、監督退任となった。
コーチを務めていた中山元気監督代行の下でも調子が上がらず苦しんだ山口だが、6月8日にフアン・エスナイデル監督の就任を発表すると、一気に調子を上げている。初陣となった第20節ヴァンフォーレ甲府戦は0-4で大敗したものの、続く第21節のベガルタ仙台戦からは6試合で3勝3分けと、息を吹き返した。
かつてジェフユナイテッド千葉を率いたアルゼンチン人指揮官は、「ハイプレス・ハイライン」が代名詞。超攻撃的と言われるスタイルは、少しでも強度が落ちると失点は避けられないため、山口の守備に緊張感が生まれた。第21節から6試合続いた無敗の時期は全てクリーンシートで、攻撃的とされる戦術が守備の安定をもたらした。
しかし、第27節の秋田戦で無敗が6でストップすると、続く千葉戦では0-4で大敗した。ブーストが切れかけている今が正念場かもしれない。