7位:川崎フロンターレ
監督:鬼木達
順位:7位
成績:勝ち点32(9勝/5分/7敗)
ルヴァン杯:グループステージ敗退
天皇杯:ラウンド16進出
近年まれにみる不振に見舞われた川崎フロンターレは、一時ボトムハーフに沈むほど苦しんでいた。谷口彰悟の移籍に加えてジェジエウやマルシーニョの負傷など外国籍選手はジョアン・シミッチを除いて軒並み稼働できず。ただ、鬼木達監督は現有戦力の中から戦える選手を抜擢して最適解に近づこうとしている。
チョン・ソンリョンに代わって上福元直人がゴールマウスを守り、最終ラインで18歳の高井幸大が指揮官の抜擢に応えており、中盤では加入2年目の瀬古樹が存在感を示している。前線では同い年の山田新と宮代大聖が切磋琢磨し、7月8日の横浜FC戦ではともにゴールを決めた。
例年以上に苦しいシーズンで、逆転優勝の可能性は限りなく低い。5月から5人を放出(期限付き移籍を含む)する一方で新加入選手が現時点でいないのは、現有戦力の底上げに注力するという意思表示だろう。ただ、貴重な経験を積んでいる選手も多く、来季につながるものも大きい。鬼木監督にとっても、選手にとっても試練のシーズンだが、乗り越えた先には明るい未来が待っているかもしれない。