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猛暑の日本でのツアーは過酷
マンチェスター・シティ対バイエルン・ミュンヘンのプレシーズンマッチが26日に国立競技場で行われた。試合は、ジェームズ・マカティーとアイメリック・ラポルトのゴールでシティが2-1で勝利している。このゲーム後、シティのジョゼップ・グアルディオラ監督、バイエルンのトーマス・トゥヘル監督が「アジアツアー」に対する正直な気持ちをコメントしている。
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世界を代表する2クラブを間近で見られるということで、国立競技場には6万5049人ものファンが詰めかけた。一流選手たちのプレー一つひとつに大きな歓声やどよめきが起こるなど、スタジアムのボルテージは終始高まっていた。
日本のサッカーファンにとって、多くのビッグクラブが来日するこの夏はまるで夢のようなものだ。一方で、選手たちにとってこのツアーが過酷なものとなっているのもまた事実。長時間移動による疲労、時差ボケなど、トップコンディションにないまま試合に臨まなければならない。当然ながら、そのような状態では怪我のリスクも高まる。シーズン前のトレーニングとして理想的ではないだろう。
さらに近年の日本の夏は、我々日本人も耐えきれぬほどに暑い。試合は夜に行われるとはいえ、気温がガクッと下がるわけではない。普段ヨーロッパで過ごす選手たちにとってこの気候が快適であるはずがなく、やはり環境面を考えると夏のアジアツアーは厳しいものがあると言わざるを得ない。
バイエルンのトゥヘル監督は「日本に来ることができて楽しいし、喜んでいる」と前置きをした上で、次のように「アジアツアー」に対する見解を話した。
「確かに暑いし、時差もある。この状況はトレーニングという意味で理想的ではない。また、フィジカル的な準備を整えるという意味でも理想的ではない。しかし、これが今のやり方だ。こうした機会を大事にし、最大限に活用することが最も良いと思う」
そしてグアルディオラ監督は、ビジネス面の理由が大きいことを理解した上で、大人の対応を見せなければならないと語った。
「自分が若い時には、『こうした状況だとトレーニングができない』とぶつぶつ文句を言っていたと思うが、歳を取ったので、こういう状況だからこうしなければいけないということを理解できるようになった。こういうツアーをするのはビジネスの理由がある。受け入れて、にっこり笑って、怪我なく帰る。これがベストなやり方だ」
(取材・文:小澤祐作)
【了】