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プレシーズンを利用して、マンチェスター・シティやバイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマンといった海外クラブが来日して親善試合を行っている。この“プロモーション”に、Jリーグのクラブはどう付き合っていくべきなのか。横浜F・マリノスのアプローチから、その一例を学ぶことができる。(取材・文:ショーン・キャロル)
あまり利益のない茶番
今月、日本で行われる夏の親善試合は奇妙なイベントだ。
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欧州チャンピオンのマンチェスター・シティなどを生で見られるのは、もちろん多くの人にとって魅力的なことだが、こうしたツアーは実際のサッカーとはあまり関係がなく、すでに裕福なクラブがさらにお金を稼ぐための手段にすぎないのが普通だ。
海外クラブは、恥ずかしげもなく金儲けのために参加しているのだ。ソーシャルメディアスタッフやマーケティング部門、関連PR会社は、自分たちのブランドを確立し、日本国内のファンや企業から搾取する機会を喜ぶが、実際に試合に携わる人々にとってはそれほど多くのメリットはない。
コーチや選手たちは、自分たちよりもはるかにコンディションのいい日本国内チーム、あるいは自国の近くで簡単に対戦できるヨーロッパの相手と調整試合をするために、地球の裏側まで飛んで行かなくてもいいと思っているはずだ。また、自国に近い欧州のチームと試合を組むことも簡単にできたはずだ。また、“ツアー”中に強制されるプロモーション活動も楽しいはずがない。
来日する選手や監督たちは、時差ぼけで苦しんでいることを繰り返し嘆き、怪我をしないことが最優先であると言う。一方でファンや国内メディアもまた、この茶番にあまり利益がないことに気づいている。