横浜F・マリノスが「もっと上のレベルに行ける可能性」
「ピッチに立たないと分からないことがあった」と話す水沼は、「それぞれの選手がチームの決まり事を守りながら、それぞれの特徴を出しているのが印象的」とシティを評した。
スタートポジションこそ違えど、マリノスとシティには共通する部分がある。ハードワークして相手に自由を与えず、立ち位置や動き出して優位性を作りながら主導権を握る。シティはまだ新シーズンに向けて始動したばかりで、これからコンディションを上げていく段階だったが、同じピッチに立つことでマリノスの選手が学べたことは多かった。
「こういうサッカーやりたいなというふうにも思えた試合だった。僕らはいまJリーグで攻撃的なサッカーと言われていますけど、もっともっと上のレベルに行ける可能性を感じられた試合になりました。」
昨季のJリーグを制したマリノスは、今季も優勝争いを演じている。国内最強クラスのチームであることに疑いの余地はないが、世界最強のチームとの対戦を通じてマリノスの伸びしろを見ることができたのではないだろうか。マリノスはまだ成長できる。Jリーグ通算400試合以上に出場してきた33歳の目は輝いていた。
(取材・文:加藤健一)
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