GK:一森純(横浜F・マリノス)
【写真:Getty Images】
生年月日:1991年7月2日(32歳)
レンタル元:ガンバ大阪
今季リーグ戦成績:18試合23失点
ベテランの一森純は、2023シーズン開幕直後の2月下旬に高丘陽平を失った横浜F・マリノスに期限付きで移籍を果たした。2020年から過ごしたガンバ大阪でほとんどピッチに立てていなかったが、一森は自らの力をピッチで存分に発揮している。移籍後初先発を飾った第3節以降、リーグ戦の欠場はわずか1試合のみだ。
移籍当初はやや不安定なプレーも見られたが、試合を重ねるごとにマリノスのスタイルに馴染んでいった。セービング能力はもちろんのこと、やはり目を見張るのがビルドアップの貢献度で、視野が広く、狙った場所へピンポイントで届けるキック精度が光る。形勢を一気に変える勝負パスも多く、リスキーなだけにミスにつながることもあるが、恐れず狙い続けるメンタリティーも見事だ。
第20節の名古屋グランパス戦では神プレーが炸裂。シュートをキャッチした一森は素早く低弾道のパントキックを繰り出し、相手の背後へ抜けたエウベルの得点をお膳立てしている。G大阪で2番手以下だった一森に目をつけレンタルで獲得したクラブ、その期待に応えている一森。両者あっぱれだ。