FW:フアン・マヌエル・イトゥルベ(パラグアイ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1993年6月4日
現所属:グレミオ(ブラジル)
フアン・マヌエル・イトゥルベの輝きは一瞬だった。「パラグアイのメッシ」はポルトやリーベル・プレートを経て13年夏にエラス・ヴェローナに加入すると、8得点5アシストの大活躍を披露。当時20歳で昇格組を10位に導いた実績が評価され、シーズン終了後にローマへ2450万ユーロ(約34.3億円)の移籍金で引き抜かれた。
高額な移籍金で名門にステップアップを果たしたイトゥルベだったが、この期待を完全に裏切る。公式戦68試合で5ゴールしか決めることができず、ローマは買い手探しに奔走する。しかし、ローン先でも全く結果を残せず、獲得時の6分の1程度の移籍金でメキシコのティフアナへと売却した。
21年夏にギリシャのアリス・テッサロニキに加入し、久々の欧州復帰を果たすもそこまで大きなインパクトを残せないまま2年が経過。今夏に契約満了となり、フリーとなっていたところ7月4日にブラジルの名門グレミオと1年半契約を締結した。全盛期は2000万ユーロ(約28億円)の価値があった男は、今では100万ユーロ(約1.4億円)まで下落しており、難しいキャリアとなってしまったことを証明している。