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何が横浜F・マリノスに足りなかったのか? 川崎フロンターレとの「ちょっとの差」【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

横浜F・マリノスが「より隙のないチームになるには」



「(アクシデントにも)動じずに自分たちのペースに引き込む力は上げられると思う。(ボールの)握り方、押し返し方をあの状況でも出していければ、より隙のないチームになると思う」

 名古屋グランパスに2-2で引き分け、メンバーを大幅に入れ替えた天皇杯3回戦ではFC町田ゼルビアに1-4と大敗した。そして迎えたダービーで悔しい敗戦。試合後に選手はゴール裏のサポーターからブーイングを浴びている。

「最後のブーイングの意味も、そのあとのチャントの意味も自分たちには伝わっている。結果がすべてという世界であることは重々承知していますけど、感情的になりすぎると成長を止めてしまうので、できたところ、できなかったところを見る必要がある」

 2度の優勝をキャプテンとして味わった一方で、勝てない時期も経験してきた。まもなく29歳となる主将は「自分たちが望むものが簡単に手に入るとは思っていない」と勝ち続ける難しさを深く理解している。

 チームはセルティックとマンチェスター・シティとの親善試合を経て、約2週間の中断期間に入る。ケヴィン・マスカット監督は「ブレイクが明けるまで痛みは取れません」と悔しさをにじませつつも「次のリーグ戦に活かすためにもうまく使いたい」と前を向く。8月6日のアウェイ・浦和レッズ戦は、言わずもがな連覇を目指すマリノスにとって重要な一戦となる。

(取材・文:加藤健一)

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