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明治安田生命J1リーグ第21節、横浜F・マリノス対川崎フロンターレが15日に行われ、0-1で川崎が勝利した。これでマリノスは公式戦で3試合勝利なしと足踏みが続く。チームの心臓である2人のボランチは、この現状をどう見ているのだろうか。(取材・文:加藤健一)
ダービーを落とした横浜F・マリノス
一進一退の攻防が続いた試合は、後半アディショナルタイムにようやくスコアが動いた。瀬川祐輔のスルーパスに抜け出した大南拓磨が右の深い位置から折り返し、車屋紳太郎が押し込んだ。これが決勝点となった川崎がBIG神奈川ダービーを制している。
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どちらが勝ってもおかしくない展開だった。渡辺皓太も「ちょっとの差で負けた。まったく何もできなかったわけではない」と悔しさをにじませる。エウベルの折り返しをヤン・マテウスが合わせた10分のシーンや、速攻からマテウスの折り返しをエウベルが合わせた19分のシーンなど、決定機もいくつかあった。しかし、決めきれないまま時間が過ぎ、川崎にもいくつかのチャンスを作られる中、マリノスにアクシデントが続いた。
前半終了間際には松原健が相手との接触で治療を受け、ハーフタイムで退いた。さらに、80分ごろには永戸勝也がピッチに座り込んでプレーできなくなり、マリノスは両サイドバックを失うこととなった。喜田が左サイドバックに回り、植中朝日がボランチに入るという急造システムで、チームは支配力を失ってしまった。
「思ったより余裕を持ってボールを持つことができたけど、もっとコントロールすべきだった」という渡辺の言葉通り、マリノスは攻め急ぐ場面が散見され、無理に縦パスを刺してボールを失う場面も多かった。「自分たちでコントロールして前で攻め続けるプレーが必要だった」と渡辺は反省していた。
58分からピッチに立った喜田も「コントロール」を課題に挙げている。
「自分たちの思い通りに進められている時間もあった中でアクシデントが続いて、チームをコントロールしきれなかった部分はあった」
立て続けのアクシデントが敗戦の一因になったことは言うまでもない。ただ、それはあくまでも一因で、マリノスが目指すところはそのアクシデントにも動じない強さを持ったチームであるはずだ。喜田はこうも話す。