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「甘さがある」横浜F・マリノスが感じた痛み。町田ゼルビアの戦略にハマった原因とは【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

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 天皇杯3回戦、横浜F・マリノス対FC町田ゼルビアが12日に行われ、1-4で町田が勝利した。J1とJ2の首位チーム同士の対戦は、なぜこれほどまでの大差がついたのか。マリノスが「本当に強い集団」になるためには、まだ足りないものがあることが明らかになった90分だった。(取材・文:元川悦子)


首位同士の負けられない戦い


【写真:Getty Images】

 ミッドウイークの7月12日に行われた天皇杯3回戦。8日のJ1・名古屋グランパス戦を2-2で引き分け、公式戦の連勝が7でストップした横浜F・マリノスにとっては仕切り直しの一戦となった。

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 相手のFC町田ゼルビアは、今季J2で首位を快走中。青森山田高校監督からJリーグ指揮官に転じた黒田剛監督率いるチームはハイプレスと縦に速い攻めを前面に押し出し、確実に勝ち点を取ってくる。そんな相手に対し、横浜としては昨季J1王者の意地とプライドを示さなければならなかった。

 猛暑の中の連戦ということもあり、ケヴィン・マスカット監督は名古屋戦から先発全員入れ替えに踏み切った。それでもキャプテン・喜田拓也がケガから復帰し、畠中槙之輔や水沼宏太といった経験豊富な面々が名を連ねるなど、メンバー的には悪くなかった。むしろ選手層の厚さを示す絶好のチャンスと見ることもできた。

 町田の方も9日の東京ヴェルディ戦から11人全員を変更。「これまで出番のなかった選手、ケガから復帰した選手で王者に胸を借りるつもりで挑む」と黒田監督は下剋上への野心を前面に押し出した。

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