「僕とエリキの良いところは…」
バスケスの加入により、一度勢いに乗ると止められなくなるチームの推進力はさらに増す。そして、町田にはおそらくJ2で最高の選手とされるエリキもいる。
このブラジル人選手は、町田を前線から牽引する完璧な中心選手であり、ポゼッションの有無にかかわらず相手ディフェンダーに脅威を与え続け、すでに14ゴール5アシストとゼルビアに貢献している。
「僕とエリキの良いところは、2人とも自分勝手なストライカーではないということだ」とデュークは相棒との関係を語る。「利己的なストライカーはたくさんいるが、彼がゴールを決めると僕はとても嬉しいし、僕がゴールを決めると彼もとても喜んでくれる。これはチームにとって重要なことだ」
「『利他的』という言葉が、今シーズンのゼルビアを総括するのにぴったりかもしれない。ピッチ上の選手たちの結束力とクラブ全体の一体感を考えれば、これほど素晴らしい結果を残しているのも不思議ではない。
町田は来月、清水エスパルスとジュビロ磐田との連戦を控えている。プレッシングをかけるチームにとって夏は残酷なものだが、蒸し暑さにも負けずフレッシュで効果的なプレーを続けるのに十分な選手層があるはずだ。
それまでの4試合は、いずれも中位以下のチームとの対戦になる。もし町田が8月末の時点でまだ首位に座っているとしたら、来年J1の強豪と戦うことに賭けないのは勇気がいることだろう。
(取材・文:ショーン・キャロル)
【関連記事】【Jリーグ順位表】2023シーズン明治安田生命J1リーグ
一番ヤバいのは? 「J1→J2」降格危険度ランキング1~5位。ピンチに陥る5クラブとは
頂点に輝くのは? J1リーグ優勝可能性ランキング1~5位。現状と展望から見る王者に近いクラブ
【了】