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Jリーグ 1年前

何が町田ゼルビアを変えたのか? 一体感が生まれた理由と油断を許さない環境【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

勝利に結びつける黒田剛監督のアプローチ

FC町田ゼルビアを率いる黒田剛監督
【写真:Getty Images】



 また、長崎を見事に撃破した後、黒田監督は、シーズン終盤に向けて前線からのプレッシャーに耐えられるだけの力が自分たち選手にはあると信じていることを明言した。

「不安はなかったと言えば嘘になりますが、我々が志向しているプレッシングサッカーというのはキャンプを通じて1か月通じて落とし込んできた」

「そこに自信を持って、それを90分間続けた先に必ず勝利がある。0-0でも良くて、勝ち急ぐことなく、取り急ぐことなく、0-0でいけることが最終的に我々が一番好む1-0という勝利に結びつくと信じてやらせている」

「結果に一喜一憂することなく、勝ったからプレッシャーがかかるということでもない。今、目の前の試合で町田ゼルビアのサッカーをしっかりとやっていく。油断することなく、ぶれることなくこれをやり切るというのが一番大切だと彼らには伝えている」

 デュークの発言は、確かに町田の指導に影響を受けている。そして、黒田監督のもとでプレーしたことのある選手たちが、黒田監督を高く評価していることは、7月6日に発表されたバイロン・バスケスとの契約によっても証明された。

 バスケスは城福浩監督の下、同じ昇格候補のヴェルディでレギュラーとして活躍していた。しかし、青森山田出身のバスケスは、黒田監督と再会することが、シーズン途中に物議を醸したゼルビアへの移籍を決断させた重要な要因であることを明言している。

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