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Jリーグ 1年前

何が町田ゼルビアを変えたのか? 一体感が生まれた理由と油断を許さない環境【英国人の視点】

シリーズ:英国人の視点 text by ショーン・キャロル photo by Getty Images

「競争的で油断を許さない環境」



 しかし、町田は他と比べて潤沢な資金を活用し、目の前の課題に対して非常に賢明なリクルートを行なうことで、このレベルで何が必要かを熟知した選手でチームを作っている。チャン・ミンギュ、池田樹雷人、下田北斗、ミッチェル・デューク、稲葉修土といった選手たちは、野津田(町田GIONスタジアム)に来る前にJ2の他クラブで輝きを放っており、平河悠、荒木駿太、藤原優大、松井蓮之、藤尾翔太といった経験は浅いがハングリーで才能のある選手たちが彼らをうまく補い、あらゆるポジションに質の高い選択肢を残している。

 そして町田には、青森山田高校で30年近く監督を務めた後、プロの世界にいとも簡単に飛び込んだ、素晴らしい指導者がいる。

「優勝するチームは11人の選手だけでは成り立たない」とデュークは6月11日、ゼルビアがV・ファーレン長崎に4-1で勝利した後に語った。「24人、25人、26人の選手が必要なんだ。全員が自分の仕事をすることに満足している」と。

「みんなが自分の仕事を理解しているし、それは監督のおかげでもある。彼は良い雰囲気を作り、誰も油断していないことを確認している。このような順位で下に差をつけると、選手は満足してしまうものだからね。でも毎日のトレーニングで、コーチングスタッフは私たちがハードワークし、気を抜かないようにしてくれている」

「選手が仕事していないと感じたら、ピッチから下げることを(監督は)恐れない。コーチングスタッフが作り上げてきた競争的で油断を許さない環境は、勝利のメンタリティを身に着けることに役立っている」

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