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無駄遣い…。マンチェスター・シティ歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:ウィルフリード・ボニー(元コートジボワール代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1988年12月10日
在籍期間:2015年冬~16年夏
移籍金:3230万ユーロ(約45.2億円)
クラブ通算成績:46試合11得点7アシスト

 ウィルフリード・ボニーはマンチェスター・シティで輝くことなく、1年半でクラブを去ることになった。

 オランダのフィテッセで活躍したあと2013年にスウォンジー・シティに移籍したボニーは、プレミアリーグ1年目から活躍。1年半の所属で決めたプレミアリーグでの得点数は26を数えている。

 この活躍に目をつけたシティが3230万ユーロ(約45.2億円)で獲得した。だが、シティではスウォンジーで見せていたようなパフォーマンスはほとんど見られていない。出場した試合数が違うとはいえ、シティでの1年半ではリーグ戦6ゴールどまりだった。

 ボニーはのちのインタビューで、シティ移籍直前の2015年1月に行われたアフリカネーションズカップがターニングポイントだったと語っている。コートジボワール代表の優勝で終わった大会のあと、「身体がボロボロだった。頑張ったけど疲れていたから、ハムストリングやふくらはぎのケガを繰り返してしまったんだ」と明かしていた。

 また、速攻重視のスウォンジーではボニーのスピードが最大限に活きたが、マヌエル・ペジェグリーニ監督のシティを支配する時間が長く、持ち味が十分に発揮できなかったことも不発の理由と言われている。

FW:ロケ・サンタ・クルス(元パラグアイ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1981年8月16日
在籍期間:2009年夏~11年冬
移籍金:2120万ユーロ(約29.7億円)
クラブ通算成績:24試合4得点0アシスト

 ロケ・サンタ・クルスはパラグアイサッカー界のレジェンドだが、マンチェスター・シティではうまくいかなかった。

 パラグアイのオリンピアで育ったサンタ・クルスは15歳でトップ昇格。16歳でプロデビューを飾り、17歳でパラグアイA代表デビューを果たすと、1999年にバイエルン・ミュンヘンへ移籍した。ドイツではケガが多く苦しんだが、2007年にブラックバーンへ移籍すると、プレミアリーグ1年目で19ゴールを決めて飛躍。翌08/09シーズン後半戦でケガを抱えたが、シティが2120万ユーロ(約29.7億円)を投じて獲得した。

 シティはブラックバーン1年目のサンタ・クルスの得点力に期待したものの、ケガを繰り返し、ほとんど出番なし。2年目はベンチ入りすらままならず、1年半でブラックバーンにレンタルの形で出戻りした。

 ケガに苦しんだサンタ・クルスが、今も現役の選手であることは、多くの人にとって意外なことかもしれない。2014/15シーズンにマラガを離れてヨーロッパでの挑戦を終えたサンタ・クルスは、息の長いキャリアを送っている。特に古巣のオリンピアでは2016年から21年にかけて活躍した。41歳となった現在もパラグアイ1部のリベルタでプレーを続けている。

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