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救世主! チェルシー歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF:チアゴ・シウバ(ブラジル代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1984年9月22日
在籍期間:2020年夏~
移籍金:フリー
クラブ通算成績:117試合5得点4アシスト

 普通の35歳の新加入選手は新天地で活躍することが難しいだろう。ましてやチェルシーのようなタイトル争いをするクラブでは尚更だ。この常識を覆し、38歳の現在も不動のレギュラーを務めるのがチアゴ・シウバである。

 このブラジル代表DFは、20年夏にパリ・サンジェルマン時代の恩師トーマス・トゥヘルを追いかけてチェルシーに加入した。高いフィジカル能力が求められるプレミアリーグにもすぐに適応し、経験に基づいた読みの鋭さも相まって1年目から大活躍。同シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝では、39分に涙の途中交代となったが、ビッグイヤー獲得の一員となった。

 オーナー交代や監督交代など、チェルシーにとって激動の一年となった2022/23シーズンも個人としては安定したシーズンを過ごした。プレミアリーグを最終的に12位で終えるなど、チームは大いに苦しんだが、チアゴ・シウバ本人はクラブの年間最優秀選手賞を受賞するほどのパフォーマンスだった。多くのCL優勝メンバーがチームを去る中でもこのベテランDFは2月に新契約を結んでおり、経営陣からの信頼の高さが伺える。

CB:リカルド・カルバーリョ(元ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1978年5月18日
在籍期間:2004年夏~2010年夏
移籍金:3000万ユーロ(約42億円)
クラブ通算成績:210試合11得点6アシスト

 クラブ生え抜きのキャプテンであるジョン・テリーとともに2000年代のチェルシー守備陣を支えていたのがリカルド・カルバーリョだ。このポルトガル人DFは、恩師ジョゼ・モウリーニョ監督とともに2004年夏にポルトからロンドンへとやって来た。

 加入初年度の2004/05シーズンからテリー&カルバーリョのコンビと守護神ペトル・チェフは強固な守備を築く。プレミアリーグ38試合でたったの15失点に抑えず、50年ぶりのリーグ優勝の立役者の一人となった。

 その後、カルバーリョは2009/10シーズンまでチェルシーでプレーする。その間に“スペシャルワン”の愛弟子はプレミアリーグとFAカップを3回ずつ制覇するなど計10タイトル獲得に大きく貢献。身長は183cmとCBとしては決して大柄ではないが、落下地点に入るスピードの早さで高さ不足を補い、テリーとのCBコンビはプレミアリーグ史上最も堅いと言われるほど穴のない守備陣だった。

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