DF:チアゴ・シウバ(ブラジル代表)
生年月日:1984年9月22日
在籍期間:2009年冬~2012年夏
移籍金:1000万ユーロ(約14億円)
クラブ通算成績:119試合6得点2アシスト
チアゴ・シウバがミランにいた時間は短いが、ピッチに立ったときのインパクトはとてつもなかった。
2008年12月にブラジルのフルミネンセからミランへの移籍が決まったチアゴ・シウバ。EU圏外枠が埋まっていた関係ですぐには登録できず、2009年1月に合流したが、このシーズンはプレーできなかった。2009/10シーズン開幕から先発したチアゴ・シウバは、すぐに信頼を手にして抜群の存在感を発揮している。
抜群の対人能力に加えて、精度の高いキックで攻撃の起点にもなった。チーム事情によってはボランチでプレーすることも。現在と比べると当時はセンターバックに足もとの技術が求められていない時代だったが、一つ先の時代をいっていた選手だ。
当時ミランに所属していたアントニオ・カッサーノは2012年夏にチアゴ・シウバがパリ・サンジェルマンへ移籍するという噂が出ていたとき、「彼を失うのは罪。彼はチームの50%を占める選手で、彼なしではUEFAチャンピオンズリーグもセリエAでもまともに戦えない」と話した。その後、チアゴ・シウバとズラタン・イブラヒモビッチの放出が決まると、カッサーノもミランから移籍している。
DF:アレッサンドロ・ネスタ(元イタリア代表)
生年月日:1976年3月19日
在籍期間:2002年夏~12年夏
移籍金:3100万ユーロ(約43.4億円)
クラブ通算成績:326試合10得点2アシスト
守備の国イタリアにおいて、史上最強のDFの一人との評価もあるアレッサンドロ・ネスタは、ミランにとって大きな補強だった。
17歳のときにラツィオでトップチームデビューを飾ったネスタは、2002年にミランへ移籍。当時のラツィオは財政難で、この機会にミランが獲得に成功した。
キャリア初期にサイドバックでもプレーしていたネスタ。大柄でありながら瞬発力も抜群で、スピード自慢のアタッカーたちも苦にしなかった。そのフィジカルを前面に出さないところがネスタらしさでもあり、絶妙なタイミングで相手からボールを奪うことが得意で、「エレガント」と形容された。
度重なる負傷に悩まされ、2008/09シーズンは1試合しか出場できなかった。それでもチームに必要とされ続けたのは、次の危険がどこにあるかを察知する能力が抜群だったから。フィジカルもセンスも最強クラスのセンターバックだ。