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近年では多くの日本人選手が海外クラブへ移籍している。しかし、中田英寿や中村俊輔、香川真司のように活躍できた選手もいれば、チャンスを掴めずにJリーグに復帰する選手も少なくない。今回は、海外クラブで活躍できなかった日本人選手10人を紹介する。(※成績などのデータは『transfermarkt』を参照)
FW:三浦知良
【写真:Getty Images】
生年月日:1967年2月26日
主な所属クラブ:サントス(ブラジル)、ジェノア(イタリア)、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)、シドニーFC(オーストラリア)
キングカズこと三浦知良は静岡学園に進むも、高校1学年修了の前に中退し、単身でブラジルへ渡りCAジュベントスに加入した。サッカー王国で挫折を味わいながらも、サッカー選手になるという夢を諦めなかったカズは、1984年にECキンゼ・ジ・ノヴェンブロへ移籍。1986年に行われえたサンパウロ州選手権(U-21)に出場すると、同大会での活躍により、同年にサントスFCとのプロ契約を勝ち取った。
その後はブラジルの数々のクラブでプレーしたが、1990年にヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)へ移籍。同クラブに数々のタイトルをもたらし、1992年には日本年間最優秀選手賞、1993年には同賞とアジア年間最優秀選手賞を受賞した。また、同年12月にACミランが主催したチャリティマッチ「ACミラン クリスマス・スターズ」に世界選抜として出場。翌年にはジェノアへレンタル加入し、アジア人で初めてセリエAでプレーする選手となった。
上記したように、カズは数々の偉業を成し遂げた。しかし、当時世界最高峰と言われたセリエAでは苦悩。第12節のサンプドリア戦でセリエA初ゴールをマークしたが、ジェノアで決めた得点はこの1点のみ。イタリアでは成功を収められなかった。