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救世主! レアル・マドリード歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:アンヘル・ディ・マリア(元アルゼンチン代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1988年2月14日
在籍期間:2010年夏~2014年夏
移籍金:3300万ユーロ(約46.2億円)
クラブ通算成績:190試合36得点85アシスト

 アンヘル・ディ・マリアは、レアル・マドリードに所属した期間はそれほど長くないが、多くのものを残したウインガーだ。

 ポルトガルのベンフィカで活躍していたディ・マリアは、2010年夏に3300万ユーロ(約46.2億円)の移籍金でレアル・マドリードへ加入。すぐにレギュラーに定着した。トリッキーなプレーで変化をつける選手として存在感を発揮。1対1で違いを生み出し、相手の守備を崩すきっかけになり、自身は公式戦190試合に出て36得点85アシストを記録した。

 それでも、レアル・マドリードには次から次へとビッグネームがやってくるもの。2013年にガレス・ベイルが加入し、14年夏にはハメス・ロドリゲスらが加わったことで、ディ・マリアは移籍を望み、マンチェスター・ユナイテッドへ移った。そのときの移籍金が当時のプレミアリーグ史上最高額となる7500万ユーロ(約105億円)とされており、財政面でもクラブを大いに助けている。

FW:カリム・ベンゼマ(元フランス代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1987年12月19日
在籍期間:2009年夏~2023年夏
移籍金:3500万ユーロ(約49億円)
クラブ通算成績:648試合354得点163アシスト

 カリム・ベンゼマはレアル・マドリードの歴史でもトップレベルの実績を残したFWだ。

 リヨンで活躍したベンゼマがレアル・マドリードにやってきたのは2009年夏。複数クラブとの争奪戦の末に獲得すると、スペイン1年目はラ・リーガで8得点にとどまったが、2シーズン目以降は毎年のように2ケタ得点を記録。2021/22シーズンは27ゴールを決めて得点王になり、UEFAチャンピオンズリーグでも15ゴールで得点王。バロンドール受賞も成し遂げた。

 攻撃的な選手としてあらゆる能力が高いベンゼマは、その適応力の高さも見事だった。クリスティアーノ・ロナウドがいたときは黒子として前線を支えた。実際、C・ロナウドの得点を最も多く演出したのはベンゼマで、通算44アシストという数字が残っている。ベンゼマが最前線で受けて、スピードに乗って入ってくるC・ロナウドに落として相手の守備を破壊するという形は、幾度となく見てきたものだ。そのエースが去ると、今度はベンゼマ自身が主役に君臨してゴールを量産するようになった。

 レアル・マドリードで挙げた354得点は、C・ロナウドに次ぐクラブ歴代2位の記録。163アシストはクラブ歴代トップの数字だ。スーパースターを陰で支えた男もまたスーパースターだった。

FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1985年2月5日
在籍期間:2009年夏~2018年夏
移籍金:9400万ユーロ(約131.6億円)
クラブ通算成績:438試合450得点131アシスト

 史上最高のサッカー選手の一人であるクリスティアーノ・ロナウドが全盛期を過ごしたクラブがレアル・マドリードだ。

 C・ロナウドはマンチェスター・ユナイテッド時代に何度もレアル・マドリード行きが話題になっていたが、2009年夏にようやく実現した。ユナイテッドですでに点取り屋としての才能が開花していたC・ロナウドだが、レアル加入後はさらにすごみを増した。加入直後からゴールを量産。クラブの歴代最多得点記録を大幅に更新した。2014/15シーズンのラ・リーガではシーズンで48ゴールを記録するなど大暴れ。リーグ戦6シーズン連続の30得点超など、偉業を挙げればキリがないほど、多くの記録を塗り替えてきた。

 ラ・リーガの得点王は、20点台で争われることが多かったが、C・ロナウドとバルセロナのリオネル・メッシがいた時代のラ・リーガはその常識が大きく変わっていた。C・ロナウドは、サッカー史に刻まれる一つの時代をつくったと言えるはずだ。

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