MF:トニ・クロース(元ドイツ代表)
生年月日:1990年1月4日
在籍期間:2014年夏~
移籍金:2500万ユーロ(約35億円)
クラブ通算成績:417試合27得点89アシスト
バイエルン・ミュンヘンですでにスターだったトニ・クロースがレアル・マドリードにやってきたのは、2014年の夏だった。それから現在に至るまで、主力の一人として多くの成功に貢献している。
クロースは正確無比なパスを武器にレアル・マドリードの中盤を活性化。ただつなぐだけではなく、長短織り交ぜた効果的なパスを繰り返すことで、攻撃のリズムをつくっている。そのスタイルはメトロノームに例えられることがしばしば。かつてレアル・マドリードでも活躍したシャビ・アロンソと比べられることが多いが、得点でもアシストでもすでに偉大な前任者を上回っている。
33歳となった今も衰え知らずで、2022/23シーズンのラ・リーガでは25試合に先発出場。まだチームに必要とされていることは明らかで、6月21日には1年の契約延長が発表となり、翌シーズンもレアル・マドリードで戦うことが決まっている。
MF:ルカ・モドリッチ(クロアチア代表)
生年月日:1985年9月9日
在籍期間:2012年夏~
移籍金:3500万ユーロ(約49億円)
クラブ通算成績:488試合37得点77アシスト
レアル・マドリードの近年の成功は、ルカ・モドリッチとともにあったと言っても過言ではないだろう。2012年の加入から、それほどの活躍を続けてきた。
2005年にディナモ・ザグレブでトップチームデビューを飾ったモドリッチは、2008年にトッテナムへ移籍。移籍金2300万ユーロ(約32.2億円)は当時のトッテナム史上最高額の取引だったが、その価値に見合う働きを見せて、2012年からはレアル・マドリードで飛躍した。
モドリッチは小柄な172cmの身長だが、抜群の技術で相手を翻弄。ずば抜けたセンスで相手のタイミングをずらし、攻撃のタクトを振るう。戦術的な感覚も申し分なく、常に理想的な位置にいて、献身的なプレーも欠かさないパーフェクトな中盤だ。
その証明として、2018年にはバロンドールを受賞するなど、個人タイトルも多く手にした。次々とビッグネームがやってくるレアル・マドリードでも、モドリッチの後継者を育てるのは簡単ではないだろう。
MF:ジネディーヌ・ジダン(元フランス代表)
生年月日:1972年6月23日
在籍期間:2001年夏~2006年夏
移籍金:7750万ユーロ(約108.5億円)
クラブ通算成績:227試合49得点68アシスト
2001年夏に衝撃的な事件が起きた。当時の史上最高額となる7750万ユーロ(約108.5億円)の移籍金でレアル・マドリードがユベントスからジネディーヌ・ジダンを獲得したのだ。1998年にバロンドールを受賞し、世界のトップをひた走っていたジダンの移籍は世界的なニュースとなった。
ジダンはその移籍金の価値を示し、レアル・マドリードではユベントス時代を上回る実績を残した。2001/02シーズンはユベントスで成し遂げられなかったチャンピオンズリーグ制覇も果たしている。
エレガントで華もあり、異次元のテクニックで相手を翻弄したジダン。それでいて勝負強さも抜群だった。特にレバークーゼンとのUEFAチャンピオンズリーグ決勝で見せたボレーシュートは、サッカーファンであれば誰もが一度は見たことがあるであろう歴史的なゴールだ。
2006年に現役を引退したあとは、指導者としてもレアル・マドリードを数々の成功に導いたジダン。クラブの歴史を語る上で、欠かせない男であることは間違いない。