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救世主! レアル・マドリード歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは…?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

DF:アルバロ・アルベロア(元スペイン代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1983年1月17日
在籍期間:2009年夏~2016年夏
移籍金:400万ユーロ(約6.4億円)
クラブ通算成績:238試合6得点15アシスト

 アルバロ・アルベロアは、レアル・マドリードの下部組織で育った選手だ。ただ、カンテラから直接トップのメンバーになったわけではなく、2006年夏にデポルティボへ移籍し、その半年後にイングランドのリバプールへ移るというキャリアのスタートだった。

 リバプールで飛躍したアルベロアは、2009年夏にレアル・マドリードへ復帰。長い間レアルの右サイドバックを務めたミチェル・サルガドの後釜を任された。まずはすでに右サイドバックとしての地位を築いていたセルヒオ・ラモスとシェアする形だったが、シーズン序盤で信頼を勝ち取り、セルヒオ・ラモスをセンターバックで起用できるようになった。

 さらに、若手時代のマルセロやロイストン・ドレンテなど、守備に不安があった左サイドバックの援護役としても活躍。セルヒオ・ラモスのセンターバック定着やマルセロの成長を後押しした存在とも言える。

 アルベロアはレアル・マドリードのサイドバックとしては珍しく、攻撃時の破壊力には欠けるものの、守備に安定感をもたらした。縁の下の力持ちだったアルベロアは、現在レアル・マドリードのU-19チームにあたるフベニールAで監督を務めている。

DF:マルセロ(元ブラジル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1988年5月12日
在籍期間:2007年冬~2022年夏
移籍金:650万ユーロ(約9.1億円)
クラブ通算成績:546試合38得点103アシスト

 マルセロは21世紀のレアル・マドリードで最高の左サイドバックと言える選手だ。2007年に加入し、公式戦546試合に出場したレジェンドである。

 19歳のときにブラジルのフルミネンセからレアル・マドリードにやってきたマルセロは、2007/08シーズンから定位置を獲得。攻撃的なスタイルはまさにロベルト・カルロスの後継者そのものだった。若手時代は守備面の不安からメンバーを外れることもあったが、経験を積むにつれて課題のディフェンス力も向上した。

 攻守ともにハイレベルとなったマルセロは、クラブの数々の栄光に貢献。2014年のUEFAチャンピオンズリーグ決勝アトレティコ・マドリード戦では延長戦にゴールを決めて優勝した。その2年後に再び同大会の決勝でアトレティコ・マドリードを下した際は、PK戦でしっかりと決めてまた優勝に貢献。2016/17シーズンはFIFAの年間ベストイレブンにも選出された。『Transfermarkt』の市場価値は2018年に7000万ユーロ(約98億円)まで上昇しており、サイドバックの選手としては異例の高評価を受けている。

 2022年までレアル・マドリードでプレーしたマルセロ。出場試合数でロベルト・カルロスの512試合を抜いているという事実からも、そのすごさは明らかだ。

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