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日本代表 1年前

対戦国はサッカー日本代表をどう分析したのか? 分析担当が伝えた2つの忠告【スペイン人指導者の視点1】

シリーズ:スペイン人指導者の視点 text by 川原宏樹 photo by Getty Images

エルサルバドル代表に忠告した日本代表のストロングポイント

エルサルバドル代表と対戦したサッカー日本代表
【写真:Getty Images】



 ひとつは、現在の日本代表には攻撃なタレントを数多くそろえているということだ。今季のリーグ戦で好調をキープして活躍した三笘薫や久保建英の名を挙げ、彼らが担うであろうサイドは特に注意すべきことを伝えたという。

 もうひとつは、ビルドアップが弱点になり得る可能性を挙げた。日本代表の特筆すべき弱点というわけではなく、クラブチームに比べて時間のない代表チームすべてが抱える悩みであることを前提に、日本代表ももれなく同じようにビルドアップの精度が高くないと分析した。

 そのような事前の分析結果に対して、実際にどうだったのかをレビューしてもらった。まず、ひとつ目に挙げた攻撃的なタレントについて詳しく見ていこう。

 アレックスは、「日本には攻撃的なポジションに技術的に優れた選手が多い。よって、インプレーのなかで彼らにスペースを与えてしまうと、危険な状況が生まれるだろう。また、彼らは守備もさぼらずに、できることを積極的に遂行しようする集団でもある」と、現状の日本代表を評価した。加えて、サイドを担う豊富なタレントを挙げ、「日本はサイドの局面で数的同数であっても、スペースがあれば崩してしまえる力がある」と、三笘や久保、伊東純也らへの警戒の必要性を訴えたという。

 その具体的な施策としてスペースのケア、特にサイドの選手が使うスペースへのケアが重要になること。そして、数的優位はおろか数的同数な状況も作らせないほどの素早いカバーリングが求められると、エルサルバドル代表には忠告した。

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