RWG:モハメド・サラー
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年6月15日
在籍期間:17年夏~
移籍金:4200万ユーロ(約58.8億円)
クラブ通算成績:305試合186得点79アシスト
モハメド・サラーはローマ時代から世界を代表する右WGだったが、リバプールで決定力に磨きをかけたことで世界最高の選手の一人へと成長した。
加入初年度からプレミアリーグで32ゴールを決めて得点王に輝くと、続く2018/19シーズンもトップスコアラーとなり2年連続で得点王のタイトルを獲得。ゴールを決めるだけでなく、チャンスメイカーとしても優秀なエジプト代表FWは、プレミアリーグ史上2人目となる2021/22シーズンに得点王とアシスト王を同時受賞する快挙を成し遂げた。
この選手が優れているのはプレー面だけではない。負傷離脱がかなり少なく、リバプール加入以降で1ヶ月以上の長期離脱をしたことは一度もない。圧倒的な稼働率の高さと、最低でもリーグ戦で20ゴール近くを決める安定感を兼ね備える最高のFWと言えるだろう。
CF:ルイス・スアレス
【写真:Getty Images】
生年月日:1984年1月24日
在籍期間:11年冬~14年夏
移籍金:2650万ユーロ(約37.1億円)
クラブ通算成績:133試合82得点46アシスト
リバプール時代のルイス・スアレスは手が付けられないほど圧倒的な存在だった。
特に凄まじかったのが在籍最終年となる2013/14シーズンだ。開幕5試合を出場停止処分で欠場したにも関わらず、残りの33試合で31ゴールを記録して、リバプールではマイケル・オーウェン以来となるプレミアリーグ得点王に輝いた。しかも、PKは一度も蹴っておらず、全てオープンプレーで決めたものだった。
スアレスの凄さは決定力のみならず、周りの選手を生かすプレーも非常に上手かった。当時ツートップでコンビを組んでいたダニエル・スターリッジとの相性も抜群で、アシストも二桁に乗せている。タイトルこそ2011/12シーズンのリーグ・カップのみだったが、彼が残したインパクトはあまりにも大きかった。
LWG:サディオ・マネ
【写真:Getty Images】
生年月日:1992年4月10日
在籍期間:16年夏~22年夏
移籍金:4120万ユーロ(約56億円)
クラブ通算成績:269試合120得点47アシスト
ユルゲン・クロップ監督のもとで初めて迎えた夏の移籍市場で獲得したのがサディオ・マネだった。
頭の良さと身体能力を兼ね備えるセネガル代表FWは、すぐにクロップの戦術にフィットする。在籍した6シーズン全てでプレミアリーグ二桁ゴールを記録したことからもわかるように攻撃面で高いクオリティを発揮。そして非保持の際には二度追い、三度追いも厭わない連続したプレスで、ハイプレス、ハイラインの戦術の核を担った。
結果的に22年夏にバイエルン・ミュンヘンへと新天地を求めたが、マネが抜けたリバプールは前線からの守備強度が弱まり、苦戦を強いられた。2022/23シーズンにUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏外の5位に留まったのは、攻守に絶大な貢献度があったマネの穴を埋めることができなかったことも大きな要因で、いなくなったことで改めて偉大な選手だったことが証明された。