DF:レオナルド・ボヌッチ(イタリア代表)
生年月日:1987年5月1日
在籍期間:2017年夏~18年夏
移籍金:4200万ユーロ(約58.8億円)
クラブ通算成績:51試合2得点1アシスト
レオナルド・ボヌッチの移籍は、誰のためにもプラスにはならなかった取引だ。1年で去ったとは言え、4200万ユーロ(約58.8億円)を投じた価値はなかった。
ミランは2017年夏、新チームの柱としてユベントスからボヌッチを獲得。リッカルド・モントリーヴォに代わって即座に主将を任せた。シーズンを通してレギュラーを務めたものの、ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督の下でも、シーズン途中から率いたジェンナーロ・ガットゥーゾ監督の下でも絶対的な選手にはなれていない。
パフォーマンスが安定しないだけであればまだしも、1年後にはユベントスに復帰。ミランを捨てる形で古巣に戻っていった。
ミランはこのボヌッチのために大金を投じて大きな損失があった。ボヌッチにとっても一度ユベントスを捨てた立場として、古巣で信頼を取り戻すのにも時間を要した。誰にとっても必要のなかった移籍だ。
DF:マッティア・カルダーラ(元イタリア代表)
生年月日:1994年5月5日
在籍期間:2018年夏~20年冬
移籍金:3774万ユーロ(約52.8億円)
クラブ通算成績:2試合0得点0アシスト
マッティア・カルダーラはミランへの移籍からキャリアが狂ったセンターバックだ。移籍金は3774万ユーロ(約52.8億円)だが、ミランで出た公式戦はわずか2試合である。
アタランタで価値を高めたカルダーラは、2017年1月にユベントスが権利を取得し、その後もアタランタにレンタルされて経験を積んでいた。そんな中、2018年夏にレオナルド・ボヌッチがユベントスに復帰する際、実質的なトレードという形でミランに移籍している。
カルダーラは加入した1年目で開幕早々にケガをしてシーズンを棒に振ると、レンタルの日々が開始。各地を転々としているうちに、3774万ユーロで獲得したカルダーラの市場価値は200万ユーロ(約2.8億円)まで下がった。
2021/22シーズン途中にはレンタル先のヴェネツィアでのパフォーマンスが評価されて、最終ラインに負傷者が続出したミランが呼び戻しを検討したとされる時期もあるが実現せず。ミランの戦力になることはなかった。