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救世主! マンチェスター・ユナイテッド歴代“大成功補強”ベストイレブン。大当たりだったのは?

シリーズ:大成功補強ベストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

右SB:アントニオ・バレンシア(元エクアドル代表)

マンチェスター・ユナイテッドに在籍したアントニオ・バレンシア
【写真:Getty Images】


生年月日:1985年8月4日
在籍期間:2009年夏~2019年夏
移籍金:1880万ユーロ(約26.3億円)
クラブ通算成績:339試合25得点62アシスト

 マンチェスター・ユナイテッド歴代最高の右サイドバックと言えば、ガリー・ネビルを思い浮かべる人が多いはずだ。だが、21世紀以降に補強した選手に限れば、このポジションはアントニオ・バレンシアのものになるはずだ。

 クリスティアーノ・ロナウドが退団した2009年夏に移籍金1880万ユーロ(約26.3億円)で加入した同選手は、強靭なフィジカルと凄まじいスピードを活かした力強いドリブルで右サイドを突破し、正確なクロスでゴールを演出。加入当初は右サイドハーフを務めていたが、豊富な運動量を持ち合わせ、対人守備でも強さを発揮したことでルイス・ファン・ハール監督が就任した14/15シーズン以降は右SBを務めるようになった。

 1シーズン限りではあったが、バレンシアは12/13シーズンにC・ロナウドらが着用した背番号7を継承。10シーズンに渡り右サイドで定位置を掴み続け、クラブ歴代8位となる62アシストを記録している。また、マンUでのラストシーズンとなった17/18シーズンにはジョゼ・モウリーニョ監督の下でキャプテンに任命されるなど、2019年夏に退団するまでチームを牽引し続けた。

左SB:パトリス・エヴラ(元フランス代表)

マンチェスター・ユナイテッドに在籍したパトリス・エヴラ
【写真:Getty Images】

生年月日:1981年5月15日
在籍期間:2006年冬~2014年夏
移籍金:800万ユーロ(約11.2億円)
クラブ通算成績:379試合10得点38アシスト

 左サイドバックは21世紀最高と呼ぶに相応しい活躍をみせたレフティー、パトリス・エヴラだ。17歳でイタリアへ渡った同選手は、当時セリエCに所属したマルサラでプロキャリアをスタート。その後モンツァ、ニースを経て2002年夏に加入したASモナコでの活躍が評価され、2006年冬に移籍金800万ユーロ(約11.2億円)でマンチェスター・ユナイテッドの一員となった。

 エブラはDFの選手だが、印象的だったのは攻撃面だ。積極果敢に左サイドを駆け上がっていき、華麗なテクニックを活かしたドリブルや正確無比なクロスでチャンスを演出。またチームが逆サイドから攻撃を仕掛けた際は相手ゴール前まで上がっていき、クロスに飛び込む場面やこぼれ球を拾ってゴールを決めるなど、抜群の攻撃センスを発揮していた。

 当時のマンUにはガブリエル・エインセやミカエル・シルヴェストルが在籍していたが、エヴラは加入直後に定位置を確保。約8年半に渡りチームを支え続け、ネマニャ・ヴィディッチと共にクラブを去った2014年夏までの間に計15個ものタイトル獲得に貢献した。この男の退団後に左SBを務めているルーク・ショーも見事な活躍を見せているが、まだまだフランス人DFには及ばない。

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