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Jリーグ 1年前

湘南はベルマーレであることを忘れた。ミスから自滅…。結果に結びつかない必死のもがき【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

「ここで俺が変えてやる」



「偶然で0-6というスコアにはならないと思うので、自分たちが見直さなければいけないことはあると感じている。選手の自分が言うことではないと思いますけど、自分の中で思っていることはあるので、それを体現していきたい」

 誰の責任という短絡的な話ではない。それぞれにやるべきことがあり、それぞれに課題がある。どれだけ多くの人がこの状況を自分事として認識できるか。

「メンバー外の選手もチャンスなので、ここで俺が変えてやるという選手が出てこないと」

 ここまで主力としてプレーし続けてきた小野瀬は、悔しさを噛みしめながら、これまでチャンスを得られていない選手たちの発奮を求めた。山田もチームに矢印を向けてどうにかして打開しようとしている。

「今の状況でサポーターの方に言われてしまうのは申し訳ないし、当たり前のことだと思う。自分たちも必死にもがいて出口を探して、上向いていけるようにするしかない」

 状況は最悪だが、何かがきっかけで浮上する可能性はある。痛み止めを飲んでまで出場する選手もいる。感情を表に出してチームメイトを鼓舞するベテランもいる。湘南はまだ死んでいない。

(取材・文:加藤健一)

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