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湘南はベルマーレであることを忘れた。ミスから自滅…。結果に結びつかない必死のもがき【コラム】

シリーズ:コラム text by 加藤健一 photo by Getty Images

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明治安田生命J1リーグ第12節延期分、浦和レッズ対湘南ベルマーレが28日に行われ、4-1で浦和が勝利した。これで湘南は12試合勝利がなく、最下位に沈む。土曜日に続く大敗に、選手たちは何を思うのか。もともと持っていた良さを取り戻さなければ、この苦境から脱するのは難しいのかもしれない。(取材・文:加藤健一)


浦和レッズ戦は「ミスが多くて自滅した」

浦和レッズに1-4で敗れた湘南ベルマーレ
【写真:Getty Images】

「今まで通りじゃダメな部分もあるし、やり続けないといけない部分がある」

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 湘南ベルマーレにとって悪夢のような90分となった24日のサガン鳥栖戦後、チームメイトよりかなり遅れて出てきた小野瀬康介はそう語った。90分を走りぬいた足はボロボロで、引きずるようにして出てきた。

 その足取りを見る限り、4日後に控えていた浦和レッズ戦の出場は厳しいだろうなと思っていた。しかし、その一戦のスターティングラインナップには88番が記されていた。「3日あったんで、2日休養をとったらできなくはなかった」とぶっつけ本番に近い状態での出場だったという。

 記憶に深く刻まれる鳥栖戦の大敗を乗り越えたかったが、結果的に突き付けられたのは厳しい現実だった。先制される苦しい展開から追いついたものの、その直後に2点目を許した。前がかりになったところをひっくり返されて崩されるのは鳥栖戦と同じ。計4失点を喫して連敗は3に延び、4月1日を最後に12戦未勝利となっている。

 インサイドハーフで先発した小野瀬と山田直輝は同じ問題を感じていた。山田は「1人1人のプレーで簡単なミスが多かった」と振り返れば、小野瀬は「ミスが多くて自滅した」と悔しさをにじませた。

 開幕から4か月が経った。一体どうして湘南はまったく別のチームになってしまったのだろうか。

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