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無駄遣い…。レアル・マドリード歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

FW:エデン・アザール(元ベルギー代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1991年1月7日
在籍期間:2019年夏~23年夏
移籍金:1億1500万ユーロ(約161億円)
クラブ通算成績:76試合7得点12アシスト

 レアル・マドリードの長い歴史において最悪の補強と言えるのがエデン・アザールだ。2019年に獲得したアザールが期待通りの働きをしていれば、クラブはもっと繁栄したかもしれない。ただ、獲得していなくても、もっと有益な投資ができていたことだろう。

 チェルシーでトップレベルのパフォーマンスを続けていたアザールは、1億1500万ユーロ(約161億円)の移籍金でレアル・マドリードに加入。しかし、スペイン1年目はわずか1ゴールに終わった。スペイン適応の問題かと思われ、周囲はまだ期待を持ち続けていたが、2年目以降も不振は続いた。オフのたびにお腹をぽっこりさせ、かつてのキレを見せることはほとんどなかった。

 スターが集うレアル・マドリードにおいてもダントツの3125万ユーロ(約43.8億円)の年俸を受け取っていたアザール。移籍金を支払うクラブが現れないのはもちろん、年俸負担でのレンタルを望むクラブも出てこず、レアル・マドリードでベンチを温めるほかなくなった。

 アザールは1年の契約が残っていた今夏、双方の合意で契約を解除してレアル・マドリードを退団。契約最終年まで関係を続けなくて済んだことが唯一の救いだ。

FW:ルカ・ヨヴィッチ(セルビア代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1997年12月23日
在籍期間:2019年夏~22年夏
移籍金:6300万ユーロ(約88億円)
クラブ通算成績:51試合3得点5アシスト

 セルビア代表のルカ・ヨヴィッチは、レアル・マドリードへ移籍してからキャリアが下り坂だ。

 フランクフルトで名を上げたヨヴィッチは、2019年夏に6300万ユーロ(約88億円)でレアル・マドリードへ移籍。しかし、期待の新戦力は1年目にトラブルを頻発。新型コロナウイルス感染拡大防止のために自主隔離が義務づけられていた時期にパーティーに参加したことが報じられるなど、ピッチ外のことで話題になった。

 信頼を失ったヨヴィッチは、2021年1月に古巣のフランクフルトへレンタル移籍。2021/22シーズンはレアル・マドリードに戻ったが、のちにバロンドールを受賞したベテランFWカリム・ベンゼマのポジションを脅かすことはできなかった。

 2022年夏にレアル・マドリードはヨヴィッチの契約を解除。フィオレンティーナへ行くことを認めた。この裏には、フィオレンティーナが将来ヨヴィッチを手放した際に移籍金の50%を受け取るという条件があるとされているが、獲得に投じた大金を回収することは難しいはずだ。

FW:ロイストン・ドレンテ(元オランダ代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1987年4月8日
在籍期間:2007年夏~12年夏
移籍金:1400万ユーロ(約19.6億円)
クラブ通算成績:65試合4得点5アシスト

 ロイストン・ドレンテは20歳のときにレアル・マドリードに加入した。しかし、そのときがキャリアのピークだった感は否めない。

 フェイエノールトで注目されたドレンテは、2007年夏に行われたU-21欧州選手権にU-21オランダ代表として出場。大会最優秀選手賞を受賞してオランダ優勝の原動力になった。その活躍で価値を高め、1400万ユーロ(約19.6億円)の移籍金でレアル・マドリードに加わっている。

 しかし、シーズン序盤で左サイドバックとして信頼を得られなかったドレンテは、なかなか起用されなくなる。守備力が課題でポジションを前に上げて登場することはあったが、期待されたほどの成長はなかった。

 その後ドレンテは複数クラブへのレンタルを経て、2012年夏に契約満了で退団。『transfermarkt』の市場価値はレアル・マドリード加入時の1300万ユーロ(約18.2億円)をピークに下降しており、20歳の才能を伸ばすことはできなかった。

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