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無駄遣い…。レアル・マドリード歴代“不良債権”ワーストイレブン。大外れだったのは…?

シリーズ:不良債権ワーストイレブン text by 編集部 photo by Getty Images

MF:アシエル・イジャラメンディ(元スペイン代表)


【写真:Getty Images】


生年月日:1990年3月8日
在籍期間:2013年夏~15年夏
移籍金:3200万ユーロ(約44.8億円)
クラブ通算成績:90試合3得点1アシスト

 アシエル・イジャラメンディの獲得にレアル・マドリードは3200万ユーロ(約44.8億円)を支払ったが、2年後にその半額で手放した。

 イジャラメンディはレアル・ソシエダの下部組織出身で、若手時代から高い評価を受けてきたMFだ。2013年夏に行われたU-21欧州選手権で優勝したスペイン代表の一員として活躍。大会ベストイレブンにも選出され、レアル・マドリードにやってきている。

 しかし、ルカ・モドリッチやトニ・クロース、シャビ・アロンソ、サミ・ケディラといったメンバーとの熾烈なポジション争いでなかなか定位置を確立できず、レアル・マドリードは2年で見切りをつけた格好だ。

 1600万ユーロ(約22.4億円)の移籍金でレアル・ソシエダに復帰したイジャラメンディは、2017/18シーズンにラ・リーガで7得点5アシストを記録し、再び価値を高めた。レアル・マドリードに残っていてもポジションを得られていたかは疑問符がつくだけに、選手にとっては正しかったのかもしれない。

MF:ハメス・ロドリゲス(コロンビア代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1991年7月12日
在籍期間:2014年夏~20年夏
移籍金:7500万ユーロ(約105億円)
クラブ通算成績:125試合37得点42アシスト

 ハメス・ロドリゲスはレアル・マドリードのスターになるはずだったが、その期待には応えられなかった。7500万ユーロ(約105億円)で獲得したが、活躍した時期は短かった。

 2014年のFIFAワールドカップで得点王になったハメス・ロドリゲスは、レアル・マドリードへ行くことが夢だと公言していた。そして、この大会での活躍にレアル・マドリードも注目し、モナコから7500万ユーロで獲得している。与えられた背番号は「10」。大きな期待を背負っていた。

 スペインでの1年目はラ・リーガで13得点13アシストを活躍したが、その後は下降線。2016年1月にジネディーヌ・ジダンが監督に就任してからはますます重用されなくなった。2017年からはバイエルン・ミュンヘンに2年間レンタルされて2019年夏に復帰するも、やはりレアル・マドリードでは居場所がなく、1年後の2020年夏に移籍金を残さずに退団している。

 レアル・マドリードでプレーするという夢を叶えたハメス・ロドリゲスだが、夢の舞台で成功を収めることはできなかった。

MF:カカ(元ブラジル代表)


【写真:Getty Images】

生年月日:1982年4月22日
在籍期間:2009年夏~13年夏
移籍金:6700万ユーロ(約93.8億円)
クラブ通算成績:120試合29得点39アシスト

 カカは4シーズンにわたってレアル・マドリードでプレーしたが、期待値には遠く及ばなかった。

 ミランで活躍して2007年にバロンドールを受賞したカカは、長い間レアル・マドリードへの移籍が噂されていた。それでもミラン愛を貫いてきたが、2019年夏に6700万ユーロ(約93.8億円)で取引が実現。財政難のミランを助ける意味でも受け入れた話だったとされている。

 バロンドール受賞者の加入にレアル・マドリードは盛り上がり、サンティアゴ・ベルナベウでのお披露目には5万人のファンが集まった。だが、ミラン時代の輝きはなく、2010年には半月板の手術で長期離脱。選手としての姿勢は模範的だったとしても、ピッチ上で与えたインパクトはほとんどなかった。

 結局、移籍後に価値を落とし続けたカカは、2013年に移籍金ゼロでミランに復帰。6700万ユーロの価値を示すことはないまま、スペインから去った。

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