CF:オリビエ・ジルー
【写真:Getty Images】
生年月日:1986年9月30日
在籍期間:12年夏~18年冬
移籍金:1200万ユーロ(約16.8億円)
クラブ通算成績:253試合105得点41アシスト
2011/12シーズンにモンペリエで奇跡のリーグ・アン優勝を成し遂げたオリビエ・ジルーの獲得は、実に的確な補強だった。
12年夏にアーセナルはロビン・ファン・ペルシという不動のエースを失ったが、その穴をジルーが中心となって埋めた。プレースタイルはファン・ペルシーと異なるが、クロスに対してのポジショニングと動き出しの上手さで得点を量産。加入から5シーズン連続で二桁ゴールを達成するなど、結果を残し続けた。
だが、必ずしも不動のレギュラーだったわけではない。2016/17シーズンは怪我による離脱が4試合しかなかったのにも関わらず、プレミアリーグで1194分間しか出場時間を与えられなかった。18試合が途中出場となった中でも12得点4アシストを記録する姿は、まさに与えられた役割を実行する “仕事人“だ。
ゴール前の存在感はもちろん、レイオフの上手さもジルーの魅力の一つである。縦パスを周りの選手に落とすプレーが抜群に上手い。アレクシス・サンチェスやメスト・エジルらテクニックがある選手との相性が抜群によく、利他的なプレーでもチームに貢献。FAカップとコミュニティー・シールドを3回ずつ制覇する立役者となった。
CF:ロビン・ファン・ペルシ
【写真:Getty Images】
生年月日:1983年8月6日
在籍期間:04年夏~12年冬
移籍金:450万ユーロ(約6.3億円)
クラブ通算成績:278試合132得点58アシスト
引退した今でこそストライカーのイメージが強いロビン・ファン・ペルシだが、アーセナルに加入した当初は左WGだった。
アーセン・ヴェンゲル監督は4-4-2のツートップの一角で、ティエリ・アンリの相方として起用し始めると徐々に得点力が開花。2006/07シーズンにはキャリア初の二桁ゴールを達成した。その一方で怪我が多く、なかなかフルシーズンを戦うことができなかったが、2010/11シーズン後半戦に驚きの活躍を披露する。1月1日にシーズン初ゴールを決めると、後半戦だけで18ゴールも得点を量産したのだ。
続く2011/12シーズンは怪我なく完走し、プレミアリーグでは全38試合に出場。前シーズンの勢いそのままに、30ゴールを決めてリーグ得点王に輝き、PFA年間最優秀選手賞(選手が投票)、FWA年間最優秀選手賞(ライターが投票)など、個人タイトルを総なめした。
得点王を獲得した直後に契約延長を拒否してマンチェスター・ユナイテッドへ移籍をしたため、退団の印象は悪いが、わずか450万ユーロ(約6.3億円)で獲得した選手が30ゴールを決めるストライカーへと成長したことを踏まえれば、最高の補強だったと言えるだろう。