CMF:マルティン・ウーデゴール
【写真:Getty Images】
生年月日:1998年12月17日
在籍期間:21年冬~
移籍金:3500万ユーロ(約49億円)
クラブ通算成績:105試合24得点15アシスト
マルティン・ウーデゴールはアーセナルでワールドクラスの選手へと成長を遂げた。
15年1月に当時16歳でレアル・マドリードに引き抜かれたノルウェーの神童は、フィテッセやレアル・ソシエダなどローン移籍先では結果を残した。しかし、レアル・マドリードのトップチームでは公式戦11試合で1ゴールにも絡むことができなかった。
しかし、21年冬に加入したアーセナルでウーデゴールは大きな成長を遂げる。1年目は1ゴールに留まったが、2シーズン目は7ゴール、正式に主将に就任した3シーズン目の今季はキャリアハイの15ゴールを決めるなど、目に見えて怖さが増している。
また、前線からのプレスや攻から守への切り替えのトランジションの局面など守備面でも重要な役割を担っている。そしてミスをした選手に対してもすぐに励ましに行くなど、主将としてチームを牽引しており、ピッチに欠かせないリーダーとして抜群の存在感を発揮している。
DMF:ジウベルト・シウバ
【写真:Getty Images】
生年月日:1976年10月7日
在籍期間:02年夏~08年夏
移籍金:900万ユーロ(約12.6億円)
クラブ通算成績:243試合24得点14アシスト
02年夏にアーセナルの選手となったジウベルト・シウバはいきなりチームに欠かせない選手となる。パトリック・ヴィエラとのダブルボランチはプレミアリーグでも屈指と評価され、危機察知能力の高さを生かした堅実なカバーリングで2003/04シーズンの無敗優勝達成に大きく貢献した。
ジウベルト・シウバは攻守に何でもできるヴィエラと比較すると派手さはないが、与えられたタスクを着実に遂行する守備的MFとして中盤に君臨。アーセナルの攻撃的で魅力的なフットボールは、中盤でこのブラジル代表MFがフィルターとして存在しているからであり、インビンシブルズが誇る“最強の黒子”として偉業達成の歯車となった。
2006/07シーズンには副キャプテンに就任。同シーズンはPKキッカーを務めたこともあって、自身初の二桁ゴールを達成。アーセナルでプレーしたブラジル出身選手では最多となる公式戦243試合に出場するなど、長きにわたりチームリーダーの一人としてアーセナルを支えた。
CMF:セスク・ファブレガス
【写真:Getty Images】
生年月日:1987年5月4日
在籍期間:03年夏~11年夏
移籍金:320万ユーロ(約4.5億円)
クラブ通算成績:307試合57得点94アシスト
今後、セスク・ファブレガスのように16歳からアーセナルの戦力となる選手は現れないかもしれない。既にトップチームで179試合に出場している現アーセナル背番号7・ブカヨ・サカも初ゴールを決めたのは18歳だった。
2003/04シーズンにバルセロナから加わったセスクは、同シーズンにアーセナル史上最年少(16歳と6カ月28日)でゴールを決めた。続く2004/05シーズンから不動のレギュラーに定着すると、バルセロナ仕込みのテクニックと繊細なパスで多くのチャンスを演出し、2006/07シーズンからは5季連続で二桁アシストを記録している。
そして2008/09シーズンの途中には、当時21歳という異例の若さでアーセナルキャプテンに就任する。アシストだけでなく、次第にゴールも増えるなどチームの核へと成長を遂げた。11年夏にアーセナルを退団するまでの8シーズンで、タイトル獲得はFAカップとコミュニティー・シールドの2つに留まったが、それでもセスクは偉大なレジェンドの一人として今後も語り継がれるだろう。