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まるで別人? なぜかイタリア代表で輝けなかった名手5人。居場所を築けなかった実力者たち

シリーズ:代表で輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

FW:パオロ・ディ・カーニオ

ウェストハムに所属したパオロ・ディ・カーニオ
【写真:Getty Images】

生年月日:1968年7月9日
イタリア代表成績:なし

 ラツィオでプロキャリアを出発させたストライカーは、その後ユベントス、ナポリ、ミランとイタリアを代表するクラブでプレーした。しかし、セリエAやUEFAカップのタイトルこそ手にしたが、個人としてはそこまで大きな結果は残せず。イタリア代表に名を連ねるほどの存在とは言い難かった。

 それでも、活躍の場をイングランドに移してからは爆発した。シェフィールド・ウェンズデイでは1年目からプレミアリーグ二桁得点を記録し、その後移籍したウェストハムでも主力の座に君臨。1999/00シーズンにはリーグ戦だけで16得点8アシストをマークするなど、強烈な印象を残している。その活躍ぶりは、あのサー・アレックス・ファーガソンが自身の率いるマンチェスター・ユナイテッドへ移籍させようとしたほどだった。

 しかし、結果を残してもなお、イタリア代表に呼ばれることはなかった。ウェストハムで爆発した当時すでにベテランだったということも大きいが、何よりライバルがアレッサンドロ・デル・ピエロ、クリスティアン・ヴィエリ、フィリッポ・インザーギ、フランチェスコ・トッティと超強力。当時世界最高の舞台だったセリエAで活躍していた彼らの壁を超えるのは、簡単なことではなかった。

【了】

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