11位：ノルウェー代表

監督： ストーレ・ソルバッケン
FIFAランキング：44位
総市場価値：3955万ユーロ（約553.7億円）
最高額選手：アーリング・ハーランド

　11位には2000年のユーロ（欧州選手権）を最後に主要国際大会から遠ざかっているノルウェー代表がランクインした。

　同国代表はワールドカップ通算3回、ユーロ通算1回とハイレベルな欧州予選を突破することに苦戦し続けている。だが、現在の代表チームには“敗者”の歴史を変えられるほど強力な選手がいる。

　その一人がノルウェー代表で最高額の市場価値を叩き出したアーリング・ハーランド（マンチェスター・シティ）である。父に続いて母国の代表選手となった怪物FWは、今季のプレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグ（CL）で得点王を獲得。トレブルの立役者となり、その市場価値は全選手で2位の1億7000万ユーロ（約238億円）まで上昇している。

　彼に次ぐのがノルウェー代表とアーセナルの両方で主将を務めるマルティン・ウーデゴールで、こちらも8000万ユーロ（約112億円）とかなり高額な市場価値を叩き出している。

　この2人のワールドクラスの選手がいるにも関わらず、ノルウェー代表がFIFAランキングで44位に留まっているのは他のポジションに問題があるからだ。サンデル・ベルゲ（シェフィールド・ユナイテッド）やフレデリク・アウルスネス（ベンフィカ）がいる中盤の選手層は厚いのだが、昨年6月の試合を最後に9試合連続で失点中の守備陣には大きな不安を残している。

　特に課題なのがGKだ。現在守護神を任されているオルヤン・ニーラン（ライプツィヒ）は、昨年9月に無所属の状態でも代表のゴールマウスを任されており、致命的な選手層の薄さを象徴している出来事と言えるだろう。ちなみに同選手の現在の市場価値は60万ユーロ（約8400万円）であり、世界最高のストライカーとチャンスメーカーがいるチームのゴールを任せるには明らかに物足りない。

【了】