13位：ビクター・オシムヘン

監督：ホセ・ペセイロ
FIFAランキング：40位
総市場価値：3474万ユーロ（約486.4億円）
最高額選手：ビクター・オシムヘン

　13位には市場価値ランキングでアフリカ最高位となったナイジェリア代表がランクインした。

　しかし、ナイジェリア代表はFIFAランキングで40位ということからも想像できるように近年は低迷している。昨年に行われたカタールワールドカップ出場を逃したことで、2010年大会から続いていた連続出場記録も途絶えた。現在、指揮を執るホセ・ペセイロも不調のチームを好転させることに成功したとは言い難く、契約満了となる6月末で退任する可能性も報じられている。

　そんな低迷が続くナイジェリア代表が13位という高順位につけているのは一人のストライカーの存在が大きい。

　そのストライカーとは、今季セリエAで26ゴールを決め、ナポリを33年ぶりのリーグ優勝に導いたビクター・オシムヘンのことである。現在の市場価値は1億2000万ユーロ（約168億円）であり、ナイジェリア代表の総市場価値の3分の1以上を一人で補っている。オシムヘンに続く市場価値の選手がアデモラ・ルックマン（アタランタ）の3000万ユーロ（約42億円）ということを踏まえると、彼がどれだけ異次元の存在なのかというのが明らかになるだろう。

　だが、オシムヘンに頼りっぱなしのチームではない。タイウォ・アウォニイ（ノッティンガム・フォレスト）やアレックス・イウォビ（エバートン）、サミュエル・チュクウェゼ（ビジャレアル）、カルビン・バッシー（アヤックス）ら欧州のトップレベルでプレーしている選手は数多くいるため、彼らを上手く嚙み合わせることができる指揮官が就任すれば、一気にアフリカのトップに返り咲くことができるかもしれない。