「選手として新しい自分を見つけられた」
「ポジションが一列後ろに下がった点を含めて、またひとつ、選手として新しい自分を見つけられた。そういう流れもあって、3月の日本代表戦ではボランチとしても試されたのかなと」
第2次森保ジャパンの初陣としてウルグアイ、コロンビア両代表と対戦した3月シリーズは[4-2-3-1]システムが採用。鎌田はウルグアイ戦でトップ下、コロンビア戦ではボランチとして先発し、前者で74分間、後者では45分間プレーしている。
一転して今シリーズでは、森保一監督は練習段階から[4-1-4-1]をトライした。場合によっては[4-3-3]とも表現できるシステムで、中盤の選手として位置づけられるのは「6番」のアンカーと、その前方に左右で配置される「8番」のインサイドハーフとなる。
「1枚だとさすがに『6番』でプレーできるイメージがわいてきませんね」
アンカーのポジションに対してこう苦笑いした鎌田は、照準をインサイドハーフに設定。6-0で圧勝したエルサルバドル戦を最後までベンチで見届け、舞台を豊田スタジアムからパナソニックスタジアム吹田に移し、5日後の20日に行われたペルー戦の先発に名を連ねた。
ポジションと新たな背番号が一致した一戦。スタンドや視聴者、そしてネット上を魅了した神業トラップから三笘のゴールをアシストした場面以外にも、鎌田は眩い輝きを放っている。