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三笘薫はなぜ活躍できたのか
サッカー日本代表の新エース、三笘薫は今回行われたキリンチャレンジカップ2023の2試合に先発出場。15日のエルサルバドル代表戦では45分間で3得点に関与する活躍をみせると、20日に行われたペルー代表戦ではチームの2点目となるゴールを決めた。この2試合では、三笘のプレーに3月シリーズからの変化が見えた。
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三笘はこれまで日本代表ではジョーカーとして起用されていた。そのため、最も得意とする緩急を活かしたドリブルで疲労した相手を抜き去ってチャンスを作る為に、左サイドで1対1となる状況が多かった。実際アジアではこの戦術が通用しており、デビュー戦となったFIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選グループB第6節のオマーン代表戦で決勝点をアシスト。さらに第9節のオーストラリア代表戦では途中出場から2得点を決めて日本代表を7大会連続のW杯出場に導いている。
だが、3月に行われたウルグアイ代表戦では、三笘のドリブルからチャンスが生まれたのは2回のみ。相手に警戒されていたこともあるが、この試合ではコンビを組んだ伊藤洋輝がオーバーラップするのではなくアタッキングサードのハーフスペースに入り、三笘をサポートしつつ相手を引き付ける役割を担っていたが、この戦術が機能せず、三笘が攻めあぐねる場面が何度か見られた。
それから約3ヵ月後の今回、相手のレベルが3月シリーズに比べて低かったこともあるが、フォーメーションを4-2-3-1から4-1-4-1へ変更したことにより三笘は見違えるようなプレーを披露した。
上記したように、これまでは左サイドで相手と1対1になることが多かったが、6月シリーズでは三笘の横に旗手怜央が入ったことでポジションをチェンジして三笘が中央でパスを受けることや、旗手のフリーランニングによって空いたスペースを使ってドリブルで中に切り込んでいくなど、これまで以上にプレーの選択肢が多くなっていた。
また、ブライトンで成長した三笘はドリブルだけでなくパススキルも向上しており、データサイト『sofascore』によると、ペルー代表戦ではチーム最多となる3本のキーパスを記録。ドリブル突破が難しい際は右足アウトサイドでゴール前へラストパス通すなど、状況に応じてドリブルとパスを使い分けることができていたため、3月シリーズでのようなボールを持っても攻めあぐねるといった場面がほとんどみられなかった。
この6月シリーズで、三笘は日本代表が記録した10得点のうち5得点に関与した。ブライトンでの成長はもちろんだが、4-1-4-1への変更や川崎フロンターレや世代別代表で共にプレーしてきた旗手がチームに加わり、近い距離でプレーできたことが活躍できた大きな要因だろう。
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