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堂安律の立場は意外にも深刻!?
サッカー日本代表は15日のエルサルバドル代表戦で6-0、20日のペルー代表戦で4-1の大勝を収め、6月シリーズを終えた。久保建英、三笘薫、伊東純也らが文句なしの輝きを放った一方で、新10番として期待を集めた堂安律のパフォーマンスは、賛否両論といったところだろう。
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右インサイドハーフで先発出場したエルサルバドル代表戦では、44分に三笘が打ったシュートのこぼれを押し込む形で追加点をマークと結果を残した。しかし、10人相手に持ち味を存分に発揮したとは言い難く、消えている時間帯もあったのが事実。同じくインサイドハーフで出場していた旗手怜央の方がゴールへの可能性を感じさせていた。
ペルー代表戦では得意の右ウィングで途中出場。久保とうまく連係し、力強いドリブルでボックス内に侵入するシーンも作るなど随所で良さを出したが、それほどのインパクトは残せなかった。
堂安は小柄ながらフィジカルがしっかりとしており、ゴリゴリとしたドリブルで推進力をもたらせるのが強み。また、カタールワールドカップで証明した通り、シュートセンスに優れ、一発をもっているのも魅力と言える。一方でスピードや細かなテクニック、アイデアという部分が飛び抜けているわけではなく、ある程度エゴが発揮しやすいゴール前以外で消えてしまうことも多い。それは、エルサルバドル代表戦のスタッツからも見てとれる。
データサイト『sofascore』によると、エルサルバドル代表戦における堂安のタッチ数は60分以上出場したフィールドプレーヤーの中でワースト2位となる33回に終わり、パス成功率は同試合に出場した中盤の選手の中で最も低い65%となっていたようだ。当然ながら、鎌田大地や旗手、守田英正など、中盤を本職とする選手に比べると、そのクオリティーには大きな開きがある。
そうなると右サイドでの勝負になるが、ここではペルー代表戦で圧巻の輝きを放った伊東がおり、さらにはエルサルバドル代表戦で1ゴール2アシストの活躍を披露した久保建英もいる。堂安は現状、インサイドハーフでも、右サイドでも3番手以下の序列と考えるのが妥当かもしれない。W杯の登録メンバーが23人なら、当落戦上という難しい位置だ。
もちろん堂安はこうした逆境を乗り越えられるメンタルの持ち主。W杯でも圧巻の勝負強さをみせつけたのが記憶に新しい。南野拓実に続き、10番の影が薄れていくのは避けたいが果たして。
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