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サッカー日本代表の[4-3-3]はレアル・マドリード型。軌道修正して優位性を作る中盤のキーマン

text by 編集部

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キリンチャレンジカップ2023、エルサルバドル代表戦に出場した旗手怜央



サッカー日本代表の[4-3-3]

 サッカー日本代表は20日、キリンチャレンジカップ2023でペルー代表と対戦し、4-1で勝利した。エルサルバドル代表戦に続いてインサイドハーフで先発出場した旗手怜央は、[4-3-3]というスタートポジションから、相手に合わせて臨機応変に修正していたことを明かしている。



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「4-1-4-1ですけど、チームとしてはちょっと自分が落ちて、ビルドアップに関わるという話をしていた。ただ、相手のプレスがやっぱり強かったので、なるべく自分がボールを持たずに、(遠藤)航くんとか(鎌田)大地くんにボールがうまくわたるように、フリーランとかの動きは意識していた」

 旗手が話しているように、便宜上は[4-1-4-1(4-3-3)]だが、相手のビルドアップ時は鎌田大地が高い位置をとる[4-4-2]になり、日本代表が自陣から攻撃を組み立てる際は鎌田や旗手が少し下りることもあった。また、右ウイングの伊東純也を低い位置にとどめる一方で三笘薫を鎌田、古橋亨梧と同じラインに立たせる形もある。フォーメーションはあくまでスタートポジションであって、ボールの位置と相手の形に応じて、旗手らが柔軟にポジションを変えることで優位な状況を作っていた。

 森保監督は試合後、「相手のボランチ1人がディフェンスラインに下がってビルドアップしていて、捕まえづらいところがあった」と明かした。日本代表がリードを2点に広げた直後、指揮官は遠藤に「スタートの形のままいくのか、少し変化した方がやりやすいのか」を問いかけると、「動かさないでほしい」という答えが返ってきたという。ピッチ上の選手だけで解決できる対応力の高さを感じさせる場面だった。

 無論、ベンチからの指示だけですべてをカバーできればいいが、現状では選手たちの対応力をうまく活かした方が得策で、修正もスムーズにいく。このあたりは、トニ・クロースやルカ・モドリッチが機転を利かせて立ち位置を変えていくレアル・マドリードを想起させる部分もある。ブンデスリーガで結果を出し続ける遠藤、UEFAチャンピオンズリーグを経験した鎌田大地ら過去最高クラスの経験値を持つ日本代表の強みは、そういった経験に裏打ちされた対応力にあるのかもしれない。

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【了】

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