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コラム 2年前

サッカー日本代表の解決策。[4-1-4-1]の構造的弱点のカバーと可変への対応とは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

ワールドカップ仕様の戦い方と収穫



 カタールW杯よりも守備ブロックを前へ持ってきた4-1-4-1のテストとしては上々の出来だった。遠藤、守田英正といううってつけのMFがいて、鎌田はこの試合でMOM級のジェネラルとして機能した。伊東、三笘の破壊力は言わずもがな。古橋は無得点だったがクロスボールへの飛び込みには非凡な能力をみせていた。

 コンパクトなミドルゾーンのブロックからのショートカウンターというW杯仕様の戦い方。ボール支配力のあるペルー代表はちょうどいい相手だった。さらに強力な相手を想定すると後半のようにブロックが下がる展開もある。こちらは守備に不安を残したものの、前田を使ったロングカウンターの威力はみせられた。

 ロシアW杯の後も、そのまま本大会でプレーさせたいぐらい好調だったが、その後に失速して修正を繰り返しているので、このまま強化が順調に推移するとは限らない。ただし、今回のほうが選手選考やシステムの選択に明確なビジョンがあり、監督継続の効果は出ている。ターンオーバーが可能な人材も揃っていて、3月シリーズとは異なり収穫の多い2試合だった。

(取材・文:西部謙司)

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【了】

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