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日本代表 1年前

サッカー日本代表の解決策。[4-1-4-1]の構造的弱点のカバーと可変への対応とは?【西部の目】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司

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 サッカー日本代表は20日、キリンチャレンジカップ2023でペルー代表と対戦し、4-1で勝利した。前回FIFAワールドカップ南米予選5位の曲者相手に得点を重ねることができた背景には、個の力だけではない日本代表の対応力があった。2試合連続の快勝で、日本代表は何を得たのだろうか。(取材・文:西部謙司)


4-1-4-1の構造的な弱点


【写真:田中伸弥】

 ペルー代表はちょうどいい相手だったかもしれない。FIFAランキングはほぼ同じで、ぎりぎりワールドカップのグループステージで当たるかもしれない、強すぎず弱すぎずの相手だった。実際、ボールを支配される時間帯もあった。その相手に4ゴールを奪っての大勝は十分な結果といえる。

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 南米らしい落ち着いたパスワークとボランチが下りて可変するビルドアップのペルー代表に対して、日本代表は4-1-4-1のコンパクトな守備で対抗。ハーフウェイラインからのミドルエリアのプレッシングでブロック内に侵入させない。ワールドカップでも想定されるような構図でのポイントは、サイドへの深いパスへの対応だった。

 相手はブロック内には侵入しにくいが、ディフェンスラインではある程度自由にボールを持てる。そこで最後尾から日本代表のSBの裏にボールを落として、守備ブロックをスキップする攻め込みを狙ってくる。しかし、右SB菅原由勢はスピードと素早い寄せで、左SB伊藤洋輝は高さで、それぞれこの攻め込みを抑え込んでいた。4-1-4-1の構造的な弱点をカバーできたことで守備が安定した。

 あとはカウンターアタック次第だったが、こちらも伊東純也、三笘薫、鎌田大地を中心にスピードと個人技で圧倒し、次々にチャンスを作る。前後半に2点ずつ奪った。

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