交代選手の責任「自分自身すごく反省しています」
一方で山田は1つの場面を振り返り、「2-2だったので確実にいかなきゃという気持ちが出て、大胆さを失ったプレーになっちゃったかな」と言う。
「杉岡が後ろからオーバーラップしているのはわかっていて、杉岡に出すか中に切れ込んでシュートを打つかという選択肢がある中で、確実にやらなきゃいけないという気持ちが出てしまったのがよくなかった。あそこは決められる場面だったので悔しい」
2-2で迎えた92分、バイタルエリアの左寄りの位置でボールを持った山田は、オーバーラップする杉岡をおとりにしてカットインしたが、シュートの間合いに持ち込めずチャンスはつぶれた。山田は交代選手の重要性も感じている。
「僕の個人的な意見ですけど、相手は交代選手で流れを変えて、うちは変えられなかった。そこが今日の試合の差だったと思うので、自分自身すごく反省していますし、もっと途中出場からチームを助けられる選手にならないといけないと今季は特に感じています」
敗戦の原因は1つではないし、だれか1人の責任でもない。J1で生き残り、さらに上の景色を見るためには監督も含めたチーム全体がパワーアップしなければいけないことを改めて痛感した試合だった。
(取材・文:加藤健一)