「自分の弱さが出た」と自省するDF
2-1となった後、79分にピッチに立った山田は、途中出場の難しさを感じつつも、チームを勝利に導くことができなかった責任を受け止めた。
「2-0から1点入れられて雰囲気が悪くなっているところで、流れを寄せられなかったのは自分の力不足だと思う。『(試合を)締めてくれ』という(監督の)意図はあると思うので、そこで仕事ができなかったことに歯がゆさを感じます」
結果的にチームとして雰囲気を変えられないまま川崎の猛攻を受け、88分、94分と失点を喫して逆転されてしまった。敗戦の責任が誰にあるかという話ではないし、どこか1つにあるわけでもない。多角的に原因を考えることが大切だ。
この日は18時キックオフにもかかわらず、気温は26,5度を記録していた。暑さが厳しくなるこれからの時期、後半のベンチワークと選手たちの体力的なマネジメントは鍵を握る。後半途中に3バックの左から左ウイングバックへポジションを移してフル出場した杉岡は次のように話す。
「前半から何本かフリーなのに(縦パスを)差し込んで相手ボールになって、守備の時間が長くなったというのが少なからずあった。自分たちがもうちょっと動かして自分たちの時間を作るというのは大事だと思う」
特別指定選手として湘南に加入した髙橋直也は厳しさを体感した。「プロの舞台ではサッカーで生活していくことになるので、もっともっとこだわってやっていかないといけない」と覚悟を口にするとともに、1学年上の山田新に決められた2失点目を悔やんだ。
「特に自分の弱さが出た。あそこ(シュートシーン)に行くまでの過程の中で止められるチャンスはあったし、ファウルで止めるのも視野に入れてプレーしなければいけなかった。ああいう1対1の場面で負けていては、これからチームを勝たせる選手にはなれない」