湘南ベルマーレ 最新ニュース
YBCルヴァンカップグループステージ第6節、湘南ベルマーレ対川崎フロンターレが19日に行われ、2-3で川崎が勝利した。勝てばプライムステージ進出が決まる湘南は2点を先行したが、後半に3失点。なぜ湘南は自滅ともいえる形で自ら勝利を手放してしまったのだろうか。(取材・文:加藤健一)
敗戦の責任を背負った山口智監督
湘南にとっては勝てた試合だった。山口智監督は試合後、伏し目がちに「すべて僕の責任です。選手は良くやってくれたと思いますし、勝ちきれない原因は自分の中にあると思います」と自身の責任を痛感していた。
【今シーズンのJリーグは「DAZN for docomo」で!
いつでもどこでも簡単視聴】
湘南は立ち上がりからアグレッシブなプレスで前への推進力を見せていた。6分には縦に早く攻め込んで、最後は大橋祐紀が個人技でゴールネットを揺らして先制。59分には石原広教のクロスを大橋が合わせてリードを2点に広げた。
しかし、ここからが地獄だった。60分を過ぎたあたりから湘南の足が止まる。石原が足をおさえて座り込み、山本脩斗も足を気にするそぶりを見せる。その間、川崎は3枚替えを敢行してなりふり構わずゴールを目指す。この試合で復帰を果たすことになる山田直輝はウォーミングアップエリアで心の準備をしていた。
「勝っていても難しい試合になると思っていた。勝っていても相手は猛攻を仕掛けてくるし、負けていれば自分たちが猛攻を仕掛けるというのは見えていた」
山田の予想通り難しい展開になった。川崎に攻め込まれ、足が止まりかけているにもかかわらず、湘南ベンチはなかなか動かない。そして、73分に瀬古樹のミドルシュートが決まり、川崎は1点差に詰め寄る。
湘南が動いたのは失点の直後。奥野耕平と体力の限界を迎えていた石原と畑大雅を下げ、大岩一貴、鈴木章斗、茨田陽生を送り出した。結果的にこれが勝敗を左右することとなる。試合後に山口監督は自分を責めた。