CB:渡辺剛
生年月日:1997年2月5日
22/23リーグ戦成績:34試合1得点0アシスト
直近の代表招集:2019年12月
昨年1月に海を渡り、ベルギー1部コルトレイクに加入した渡辺剛は今季、素晴らしいシーズンを送った。リーグ戦ではフィールドプレーヤー唯一の全試合フル出場を果たし、サポーターが選ぶチーム年間MVPに輝いている。
1997年生まれで、東京五輪世代だった渡辺は、2019年12月のEAFF E-1サッカー選手権で日本代表デビューをしている。しかし、その後は招集されることなく、昨年1月にFC東京からコルトレイクに完全移籍。今季は本職のセンターバックに加えて、中盤でもプレーする機会もあった。63.3%という高い空中戦勝率を記録するなど、ベルギーで頼もしい選手へと成長している。
来季からはベルギーの強豪ヘントでプレーすることが決まった。契約期間は4年で、データサイト『transfermerkt』によると、移籍金は350万ユーロ(約4.9億円)になるという。リーグ優勝経験のある強豪でプレーする権利を勝ち取った渡辺は、近い将来に日本代表に呼ばれても何ら不思議ではない。
CB:中谷進之介
生年月日:1996年3月24日
2023リーグ戦成績:17試合1得点1アシスト
直近の代表招集:2022年7月
中谷進之介は27歳ながらJ1出場試合数は250まであと2としており、2016年以降はほとんど休むことなくフル稼働している鉄人だ。今季もここまでフル出場を続けており、リーグで3番目に少ない14失点を記録する名古屋グランパスの堅守を3バックの真ん中で支えている。
名古屋は自陣に人数をかけて守るだけでなく、高い位置からマンマークで対応するなど、相手に応じて守り方を変える。その際に生まれる広大なスペースを守るのが中谷で、182cmと小柄ながらタイトな守備で相手に自由を与えない。ファウルせずに奪いきる能力が高く、2018年途中の名古屋加入以来、累積警告による出場停止がなく、一発退場の経験もない。
2021年3月には日本代表に初めて選出され、モンゴル代表戦でデビューを果たした。FIFAワールドカップアジア予選では3試合に出場し、昨年7月のEAFF E-1サッカー選手権では2試合に出場しているが、それ以降は代表から遠ざかる。今年3月にはチームメイトの藤井陽也が初選出されており、中谷もラージグループには入っていると考えてもよさそうだが、日本代表でプレーするチャンスはあるのだろうか。